きもとblog
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少し早いけれど…端午の節句!

2020年04月28日

前回のブログで上巳の節句の事を書いたので、今回は端午の節句について語ってみようかと
ご機嫌いかがでしょうか。制作部のことことです。

上巳の節句=雛祭りで女性的なイメージに対して、端午の節句は男性的な印象が強い気がします。
我が家にある節句の飾り(雛人形以上に飾っていない)を思い返しても、鎧兜や鯉幟(こいのぼり)、マサカリを担いだ金太郎や鍾馗(しょうき)様の人形などなど女性的な要素が皆無でした。

もともと日本の端午の節句は、それほど男性的な要素は少なかったようです。
平安時代の貴族社会では、薬玉(「麝香」や「沈香」などの香料を玉にしたものを袋に入れ、五色の糸や菖蒲、ヨモギなどで飾り付けたもの)を贈り合い、室内に飾ったりしたとか。枕草子にも「縫殿より御薬玉とて、色々の絲を組み下げて参らせたれば、御帳たてたる母屋のはしらに、左右につけたり。」とあります(岩波文庫 枕草子 池田亀鑑校訂 1988420日 第32刷 p.6869)。
ネットで『端午の節句 薬玉』で検索すると、当時のものとは異なるでしょうが、美しい薬玉の画像が出てきます。なかなか優美なものですよ。
それが鎌倉時代になり武家政権が発足した辺りから、「菖蒲」が「尚武」「勝負」と同じ読みであること、また、菖蒲の葉の形が剣を連想させることなどから、端午は男の子の節句とされ、その成長を祝い、健康を祈るようになったとか。
時代が下って江戸時代に入ってからは、55日が幕府によって重要な式日と定められたため、大名達がお祝いの品を持って江戸城に出向くようになり、将軍に男児が生まれた年は馬印やのぼりを立てて誕生を祝したそうです。

また5月人形と一緒に飾られる菖蒲は、中国では古来から形が刀に似ていたり、邪気を払うような爽やかな香りを持つことから、男子にとって縁起の良い植物とされ、魔除けとして軒に吊るしたり枕の下に置いて寝る事もあったとか。
先ほど引用した枕草子でも、菖蒲や蓬を「九重の御殿の上をはじめて、いひしらぬ民のすみかまで、いかでわがもとにしげく葺かんと葺きわたしたる」とあるので、その風習は伝来したのでしょうね。今でも京の町家には『軒菖蒲(のきしょうぶ)』というおまじないの一種として残っているそうです。

さて節句に食べるものといえば、柏餅と粽(ちまき)!
柏餅は江戸時代に誕生したお菓子で、柏の葉は新芽が育つまでは古い葉が落ちないことから「子孫繁栄(家系が途切れない)」という縁起担ぎとして使用されました。生まれた時代も由来も武張ったものであるためか、昭和初期ぐらいまでは関東中心に食べられていたそうです。
もう一方の粽ですが童謡の『背くらべ』の歌詞にも出てきますね。
粽は柏餅よりもっと古く、中国の故事に由来するそうです。主に関西を中心に食されていたとか。京都には室町時代から500年続く粽をメインに作り続ける和菓子店もあります(ガイドブックで読んでから、一度食べてみたいと憧れているんですが、要予約なんですよね)。すごい!

ところでみなさんの「ちまき」ってどのようなものでしたか?
私の父方の祖父母は新潟出身なのですが、私にとって「ちまき」といえば親戚から送られてくる『三角ちまき』のことでした。これは何も入っていない真っ白な100%餅米を笹の葉にくるんで茹で、砂糖を混ぜたきな粉をつけて食べるものです。きな粉抜きで食べてもほんのり甘くて、とても美味しいものですよ。
『背くらべ』の作詞をした海野厚氏は静岡県出身。彼の「ちまき」はどんなモノだったでしょう。

東京に緊急事態宣言が出されてから約3週間。まだまだ新型コロナウイルスの感染拡大が終息する気配はありません。
先の見通せない閉塞感・不安・イライラで皆さんの心身の疲労もかなりのものと拝察致します。
菖蒲(アヤメ科に属する花菖蒲とは別物の、サトイモ科に属する草の方)にはアザロン、オイゲノールという精油成分が含まれており、リラックス効果や血行促進などが期待できるそうです。また爽やかな香りも自律神経を安定させるとか(葉っぱより切り落とされてしまう根の方に多く含まれるようですが)。
自宅待機のこの時期、端午の節句の日に、菖蒲湯にゆっくり浸かってみるのは如何でしょうか。少しでもストレスが軽減されれば幸いです。

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