きもとblog
木元省美堂の社員が様々な話題をお届けします!

自分の「手」

2020年05月08日

 バッハです。日本人です。

今回は「手」について書きます。
手を使う職業の方の手は大きいというのが個人的な印象です。肉体を使う職業の方はもちろん、繊細な手なのではないかと思われる医療従事者や芸術に携わる方、役者(男性の方)の手も実は意外と大きい。個人差はあると思いますが皆さんしっかりした手をしていらっしゃいます。そこには長年の技術と経験が結集されているようで、手の大きさでその人の技量が伝わってくる気がします。職人さんを紹介する番組などは恍惚の目を持ってその手に視線を向けてしまいます。
そんなことを言っているぐらいなので、自分の手は大きくもなく厚みもありません。自身の手を見るたび自分の未熟さを痛感する、そんな時期がありました。
そして、そんな自分に発せられた今も残るあの一言。

数年前のこと。帰宅すると玄関の鍵が開いていたことがありました。その時は「閉め忘れかな」と思ったのですが、部屋に足を踏み入れると唯一鍵のかかる引き出しが壊されて、中身が床に散乱していたのです。鍵が開いていたことから閉め忘れで空き巣に入られたのかなと自分の過失を後悔しました。調べると金銭的な被害はなさそうだったので、そのままにしようと思ったのですが、カーテンの陰で気づかなかった窓ガラスが割れていたので警察へ通報しました。
年配の方と若い警官が到着して、その後に鑑識の方が1人到着。(鑑識の方が割れた窓ガラスを見るなり「下手だな」と言い、年配の警察官も頷いていたのが面白かった。)カード類などの被害がなかったということで、警官のお二人と鑑識の方は現金狙いの犯行と言っていました。空き巣の犯人像につながる明確な痕跡はなかったようですが、引き出しの周りの指紋だけ採取して鑑識の方は帰りました。その後、犯人との指紋を区別するために指紋と取らせてくださいと言われ、初の指紋採取。インクパッドと用紙に対して「指をこのようにしてください」と手振りで示され、「こうですか」と手振りで返すと、「ちょっと失礼」と年配の方のほうに指をつままれ誘導されました。その時です。
「柔らかい指をしてらっしゃいますね。ご職業はなんですか」と聞かれました。
「パソコン関係です」と答えると、その年配の方は「どおりで」と相槌を打ち、その後二言、三言。褒め言葉が続いたような気がしますが思い出せません。
はい、このブログをお読みになっている皆さんお待たせしました。この一文を書くためにここまで引っ張ってきました。「柔らかい指」と言われたんです。
大きな厚みのある手に憧れを持つ者にとってはちょっとショックな言葉で、他人から見てもやっぱり華奢な手なんだと実感させられました。作業が思うように進まなくて手にイラつく時には、今でも思いだす一言です。

そしてもう一つ。手には関係ないのですが、騒ぎを聞きつけた近所に住む大家さんがやってきて、部屋を見回して「まあ、ひどい」と一言。いやいや大家さん。被害はここ。床にひっくり返っているこの引き出しだけなんですよ。他は普段のままなんですよ。とは言えず苦笑い。お世辞にも綺麗な部屋じゃなかったかもしれないけど、そんなに汚い部屋だったのかと、追い打ちショック。

横道に逸れましたが手の話です。今はそんなコンプレックスも軽減されましたが、作業に勤しむ大きな手を見ると、やはり憧れます。

余談ですが、後日、ポストに神奈川県警からのメモがあり、「やましいことは何もないはず」と恐る恐る連絡してみると、ウチに入った空き巣は神奈川県で逮捕されたと教えてくれました。

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