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きもと社員Blog

木元省美堂の社員が様々な話題をお届けします!

シリーズ「中学・高校時代のクラブ活動の想い出」Vol.10

2022年05月19日

 こんにちは、文々です

中学高校時代の部活動をテーマに、リレー方式で連載がつづいています。
ついに私にバトンが回って来てしまいました。

もうずいぶん昔のことなので、
中学・高校で経験したことのある部活的活動を思い出してみました。

中学
・美術部
・野球部
・演劇(授業クラブ)

高校
・放送研究会
・演劇(文化祭のみ有志)

先輩付き合いが苦手で、どれも途中から幽霊部員になった記憶があります。

いずれもほぼ文科系。共通しているのは演劇です。
そんな私に、中2の時、野球部からスカウトがありました。
今回はその時にフォーカスしてみます。

選手ではなくてマネージャーの依頼。
「春の都大会まで一緒に来てください!」と1年生に誘われ、
私の他に同じ学年からもう一人、1年生から二人と計四名のマネージャーがにわかに集まりました。
突然声がかかった理由はさっぱり分かりません。
男子ばかりの部に女子マネージャーは初の試み。なぜ年度の途中からなのか、その人選なのかなどなど、今思い返してもいろいろと謎です。
今回、よくよく思い出してみたのですが、先輩後輩との揉め事で、2年生のスタメンが数人抜けてしまった後だったかもしれません。
雑用をやっていた1年生も試合に出ることになったので、人員不足だったのかも?(おそらく運動できる他の1年生は、既に他の部に入っていたと思われ)

私は野球のルールもよく知らずに、もう一人のマネさん候補に一緒にやろうと頼まれ、断り切れず引き受けました。
初めのうちは何をしたらいいのか分からず、練習をぼんやり眺めているだけ。
美術部でもあったので部員をスケッチしたりしてました。

だんだん寒くなる季節だったのですが変な校則あるあるで、体育着のジャージか制服しか着られず帰る頃には体が冷え切ってしまうのが辛かった。(スクールコートは3年生しか着られないという、これまた謎のローカルルールあり)

そんな私たちに、グランドコートを貸してくれるキャプテンや、帰りにこっそり自販機で「あったか~い」飲み物を買ってくれる1年生エース君。など、ちょっと胸キュンエピソードも。
ところが…「あんなマネージャーが居たら足を引っ張るだけ」と、マンガのような嫌がらせを受けるようになり…やりすぎだぜ!ってやり方に逆に私のスイッチが入ります。

「よ~し見てろよ~、春の都大会まで行ってやんよ!」

当時、走るのが何より苦手だったのですが、練習中は一緒にグランドを走り、練習試合のスコアブックの書き方を一から覚えました。
それまで興味の無かったナイター中継を観て、父に質問しながら野球のゲームの細かなあれこれを研究。
ちんぷんかんぷんだったルールが分かるようになると、投球や送球の駆け引き、盗塁の技など、だんだん面白くなってきます。

顧問の先生が指導熱心だったので、週末は練習試合三昧。
東西南北、自転車で公立・私立といろんな学校まで行き、毎試合スコアを付けました。それを顧問とキャプテンやエースに伝えるうち、自分のチームの対戦チームとの癖が分かってきて、次の試合で変化が起こるように。
だんだん手応えを感じ、さらにのめり込みました。

そして春休み、新2年生のエースだのみの弱小野球部に奇跡が起こります。

エースT君は球筋良く粘り強いピッチングを見せ、4番のキャプテンNはそのシーズン絶好調で打率は4割に近くまで伸び!

幸先よく勝ち進んだのに加え、準決勝、決勝と、対戦相手チームのスタメンがインフルエンザにかかる、前の試合で骨折するなど、ハプニングにも助けられ、とうとう最後の決勝でサヨナラホームランが出た時は、みんなで万歳ハイタッチ!
あの時の光景を思い出すと、今でも胸がスカッとします。

運も実力?目標どおり都大会進出を果たし、周囲の態度も変わり…もうドラマ化決定ですね。

さて、そして都大会はというと…
大きな大会慣れしていない全員が緊張でカッチコッチ。
外野のエラーを取りに行く距離も広い球場では桁違い…。
相手チームの攻撃では弧を描くボールがキャッチャーまで戻ってくるまでに、塁の選手は全員ベースを踏み大量得点の繰り返し。
こちらは1点も取れず実力差を見せつけられて、帰りの電車では終始無言でした。


練習と試合に明け暮れた春休みが終わり、3年生になった私は自分でも新学期の集合写真で見違えるほど日焼けしていました。
4月は1年生部員の勧誘のため、当時ブームだった「タッチ」の手描きポスターを作り、部員獲得に貢献できたような記憶…

しかし、私自身は1学期の中間テストでの成績が振るわず、親と交わした「成績を下げない」という約束が果たせず、夏の引退試合前に引退を決意しました。
約半年間の活動でしたが、今でもこうやって思い出せるほどいろんな意味で濃かった。

部活も勉強も、どっちもバッチリだったらカッコ良かったんですけどね。

結局その後、後任すったもんだでマネージャー制度も廃止。
しばらく「幻の野球部女子マネージャー」と呼ばれました。

母校も20年ほど前に廃校になり、今は中学校生活そのものが幻のようです。

古いアルバムの中には思い出がいっぱい?
それが、野球部の写真が一枚も残っていない!(笑)

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