木元省美堂の社員が様々な話題をお届けします!
2021年10月22日
社長の木元(哲)です。
先日、2021ノーベル賞の発表がありました。
ノーベル物理学賞を授与されたのは、愛媛県出身で米国籍の
真鍋淑郎・米プリンストン大学上席研究員でした。
大気と海洋の循環を考慮した気候変動のモデルを開発し、
地球温暖化の予測に関する先駆的な研究を続けた業績が
高く評価されたとのことです。
物理学賞として気候変動に関する研究が受賞するのは初めてとのこと。
それだけ気候変動に関する世界の関心が集まっているのでしょう。
コンピューターサイエンス分野のノーベル賞としては「チューリング賞」があります。
今年はニューラルネットワークの理論を確立したAI研究者3人が受賞したそうです。
最近はAI自体にノーベル賞を取らせようという研究も進んでいるそうです。
面白い発想ですね。
AIについては、思い出があります。
それは1999年にSONYからペットロボット「AIBO(ァイボ)」が発売されたことです。
AIBOという名称は“AI ROBOT”の略だと言われています。
この頃、日本のAI研究はまだ世界からそれほど遅れていなかったのでは
その時は、SONYの最先端のAI・ロボット技術を誇りに思ったことを覚えています。
その後AI研究は停滞期に入りましたが、機械学習、ディープラーニングと
により飛躍的に発展しました。
この第3次AIブームにおいて、日本は米国や中国に大きく遅れを取ることになりました。
今やAI技術とボストンダイナミクス社の2足歩行ロボットの技術を組み合わせれば
近い将来、スターウォーズのC-3POのようなロボットが出てくるのも夢ではなくなりました。
はたまた、戦争にAI兵器が使用され、さらにターミネーターのようにAIロボットが
人類の脅威になるような世界が来るのではないかという恐怖さえも感じます。
話は変わりますが、先日、テレビでAIのベンチャー企業を特集していました。
「三豊AI開発」という会社です。
AIを活用した電線点検サービスシステムの提供を行う会社です。
送電線上を走行するロボットが外観映像を撮影し、映像からディープラーニングを
活用して送電線の損傷を自動検出するシステムを提供しています。
これまで危険で労力もかかった点検作業をAIテクノロジーで解決するサービスです。
最初はドローンを飛ばして送電線を撮影してそれを解析するという提案をしたそうですが、
「ドローンなんて年寄りには操作できないよ。全部丸っと出来るようにしてよ。」
と叱られて、試行錯誤の末に今のシステムの形になったそうです。
とてもほのぼのとする特集でした。
AIというとどうしてもAIロボットや人類の未来というような話を想像しがちですが、
実は身近な様々な分野で社会の課題を解決することに使われています。
印刷の世界にもAIが活用されるようになってきました。
印刷機の特性や仕事の内容に合わせて学習し、機械にフィードバックし、
品質を安定させるというものです。
AI技術をどう使っていくのかが今後人類に問われることになるのでしょう。
ダイナマイトを発明したノーベル博士の思いにも通じますね。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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