木元省美堂の社員が様々な話題をお届けします!
2021年04月27日
こんにちは
制作部のユキです!
先日、とあるギャラリーのコンペティションを拝見させていただく機会がありました。
そのコンペはプロアマ問わず来年の個展開催を懸けたもので、一次審査を通過しグランプリの候補にあがったアーティストたちが、会場にいる審査員と動画配信による視聴者の前で自分の作品についてプレゼンテーションを行うというような内容でした。
ギャラリーに展示されている作品について本人から直接聞ける機会はなかなかないですし、さらに審査員の選定もアーティストや視聴者の前で行われるというのは珍しいと思い、興味を惹かれて見ることにしました。
候補の方は若手のアーティストが多く、中には今回初めて展示をしたという方もいらっしゃいました。
どの作品も、やはり本人解説ならではの新しい発見と思考の展開が面白く、一人一人独特な考えが広がっていて面白かったです。
そして多様ながら、どの方にも共通して出てきた感想は「かっこいい」でした。
シンプルな言葉ですが、自分の想いに対してまっすぐで潔い。まさに「かっこいい」のです。
説明がわかりやすいとかプレゼンスキルに富んでいるという雰囲気ではないのですが、多少たどたどしくても皆伝えたいことに対して一直線で芯の通った潔さがありました。
約3時間ほどプレゼンが続きましたが、体感時間はあっという間でした。自分の表現に対して迷いがない感情の塊をストレートにぶつけられ続けた気がして、見終わった後、疲れるどころかエネルギーをたくさんいただいた気分になりました。
審査員の方たちもどれか一つを選ぶのはなかなか酷です…とかなり悩まれていました。
それぐらい皆さんの作品にのせた想いが強かったのだと思います。
最初から最後まで見応えたっぷりのコンペでしたが、一番印象に残ったのは、選ばれた方の最後のコメントです。
「芸術という素晴らしくもあり苦しくもある概念に、私の生み出した愛する者たちがのみこまれないようにこれからも活動を続けていきます。」
「芸術」の捉え方は人それぞれというのは前提として、
この方の「あくまでも自分にとって作品づくりは愛するものを生み出すという行為なので、それが「芸術」という美術的価値の枠に捕らわれ、本来の生み出す目的を失わないようにしたい。」という強い姿勢が素敵でした。
何かを貫き通すというのはなかなか難しいこととは思いますが、貫き通した先にこのようなまっすぐな感情が生まれるのかと思うと私も彼らに倣いたい…! という気持ちにさせてもらえます。
25日から緊急事態宣言が発動され、また今まで通り楽しむ機会というのが少なくなってしまいましたが、いただいたエネルギーを糧に元気に過ごしていきたいと思います!
最後に、グランプリを受賞された方の個展が、来年無事に開催されることを心より願っております。
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