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きもと社員Blog

木元省美堂の社員が様々な話題をお届けします!

水道橋営業部の窓からvol.9

2019年12月17日

こんにちは文々です。

もう次の回が廻ってきちゃいました!年の瀬おそるべし。

 

今日は水道橋の外でのお話しです。

先日、渋谷のJR駅で切符を買おうとした時のこと。(訳あってスイカではなく切符です)

 

私より小さなおばあちゃんが、一生懸命券売機の前で何かしていました。

なんだか困っているようです。

 

思わず目が合ってしまい、おばあちゃんに「すみません、これはどうやったら入っていくのかねえ?」と聞かれました。

どうやら、切符の払い戻しをしようとしているらしく、私は「取り消し」ボタンを押すことを勧めました。

 

でも、それはもう押していて、ここに切符を入れろと言われたというのです。

久しく券売機で払い戻しをしたことの無かった私はおばあちゃんの言っている意味がよくわからなくて困りました。

 

そうこうしていると、おばあちゃんのうしろに立っていたじいさまが、えらい剣幕で「お前、なにやっとる!」とおばあちゃんをどつきました。

わたしはびっくりして「ちょっと、待って」と二人の間に入り、券売機の画面を良く見てみました。

 

それで切符が出てくるところに、同じ方向に切符を差し込んでくださいと表示されているのが分かりました。

 

その案内を券売機の機械の音声が繰り返しアナウンスしているのでした。

でも推定身長130センチほどのおばあちゃんの目線に合わせたら、その券売機の画面が見えないので、とても困っていたのです。

 

私が「ちょっと切符を貸してください」と言って、画面表示のとおりに差し込むと、切符は機械にピロピロと吸い込まれていき、じゃらじゃらと小銭が戻ってきました。

 

おばあちゃんは続けて「こどもの切符を2枚買いたいんです」と言いました。

私は、ちょっと待ってねと切符を買おうとしました。

 

すると、またうしろに立っているじいさまが「そんなこともできないのか!」と、どやします。じいさまも私くらいの身長です。小さなじいさまです。(私は身長151cm

 

おいおい、待ってくれよ!私は思わず心の中でこのじいさまの胸ぐらをつかんでいました。でも、ぐっとこらえて「そんなに怒らないであげて!」と言いました。じいさま曰く「自分が目が見えればこんなことなんでもないんだが」とのこと。お二人はご夫婦だったのですね、あーびっくりした!

 

私が「いいんですよ、別に、お互い様ですよ、だいたい最近の券売機は分かりにくいから」と言うと「すみません、すみません」とおばあちゃんに対してとは180度態度が違って私に頭を下げてくるのです。

 

おいおい、待ってくれよ!謝るならおばあちゃんに謝って!なんというか、これが世に言う亭主関白?

 

おばあちゃんに小声で「大変だね」と言うと、おばあちゃんはため息をつきながら「いつものことだからねえ」と言いました。そのいつものことって、何十年つづいてるのか、想像したら辛すぎる。

 

無事、子ども切符二枚を手にしたおばあちゃんは「どうもありがとう」ととても嬉しそうにしてくれて、私も嬉しくなりました。じいさまも「すみません、ひ孫が二人いるんです」と頭を下げてくれました。わたしは待たせているひ孫さんのところへ向かう二人の後姿をしばらく眺めていたら鼻と目がツーーンとしてきました。

(いったい、あの二人は、子どもの切符2枚を買うためにどれだけ苦労したんだろう。)

 

近頃の「効率化」や「機械化」に疑問を感じてしまいます…AIになったら違うのかしら?

 

そんな景色も飲み込んで、相変わらず渋谷の駅には人が沢山行き交っていました。

 家に帰って、家族にその話しをすると、次女に「母さんも、私が駅で切符買えなかった時『なんで切符も買えないの?』って怒ったよね? 笑。(そう今日びの子どもたち、スイカやパスモしか使ってないので現金で切符の買い方を知りません 汗)そのじいさま、ひ孫を待たせてるのに自分でもどうにもできなくて、傷ついたプライドと苛立ちを、おばあちゃんにぶつけちゃったんだね(怒られる側の気持ちが分かるよというニュアンス)」という感想が返ってきました。

 イテテ、なんだか江戸の敵を長崎でとられた気分と、私は自分のことを棚にあげて、心の中でじいさんの胸ぐらをつかんだことを思い出しつつ、そのうえ、あのおばあちゃんとじいさまが、実は何かの妖精で、お礼の品が届いたらいいのにななんてちらっと不純なこと考たのを反省しました。

 人の目線で物事を見るって、本当に難しいですね。

 文々の今年最後のブログはこれでおしまいです。

 駄文にお付き合いくださりありがとうございました。

どうぞ良いお年をお迎えください

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