木元省美堂の社員が様々な話題をお届けします!
2025年02月17日
ご機嫌いかがですか? 制作部のことことです。
今日はここ数年悩まされている親の介護について、ちょっと語ってみたいと思います。
私は母親が早くに亡くなったこともあり、85歳の父親と実家暮らしです。元気だった父親はここ数年身体の衰えが目立ち、介護サービスを受けるようになりました。現在介護と仕事の両立で全く余裕のない毎日ですが、これから私のような生活を送られる方の助けになるように『知っておいた方が良い・やっておいた方が良いこと』をまとめました。参考になれば幸いです。
①かかりつけ医を持つ
介護認定には主治医の意見書が必要です。
うちの父親は外面が良く、介護認定調査員が来た時に自分を良く見せようと頑張るので介護度が低くなるのではと心配したのですが、かかりつけ医のお陰で適正な介護度になりました。
またケアマネージャーや訪問看護の選定時に事業所をどう決めて良いかわからなかったのですが、これも医師が紹介してくれ、本人に合った事業所のお世話になることができました。
②親の収入を把握する
被介護者の収入により介護保険の自己負担金が決まります。年金収入とその他の合計所得金額が280万円未満であれば1割負担ですが、親が賃貸物件を所有するなど思いの外収入があると3割負担になります。3割負担って結構な金額になりますよ~。
③親の性格・趣味を把握しておく
デイサービスなどの介護施設を決めるのに重要です。
本人の性格に合わない施設を利用すると通うのが苦痛になってしまい、通所自体を拒否するようになってしまいます。被介護者と一緒に施設見学をして、合う合わないを判断することが大切です。
④何か変化が起きた時の日時・様子・対処をメモしておく
父親は昨年12月に救急車で病院に搬送されたのですが(幸いすぐ帰れた)、それ以降の本人の様子(むくみなどの外見的な変化や話し方など)を折に触れてノートに記入するようにしていました。簡単なメモ書き程度でしたが、のちに体調の変化が起きた際にその記載が役立ったことがあります。突発的な事態が起きた時に気が動転して医者や救急隊員に説明できないことも考え、ノートは身近な所に置いてすぐに持ち出せるようにしています。
⑤調剤薬局は一箇所に・紙のお薬手帳は必須
複数の病院に通っていても、調剤薬局は一箇所に集約しておいた方がいいです。服薬時の細かい注意事項を教えてくれたり別の病院の薬との飲み合わせをチェックしてくれます。場合によっては病院に問い合わせをして患者の害にならないように確認してくれます。
⑥ケアマネージャー・訪問看護師・ヘルパーさんと良好な関係を築く
幸い父親は外面がいいので、介護してくれる方々に「ありがとう」と頻繁に口にしているようです(家族には塩対応)。よく介護の方から「お父様はよくお礼を言ってくださるんですよ」と嬉しそうに言われます(繰り返しますが家族には塩対応)。
私は仕事が休みの日には介護の様子を見学させてもらうのですが、それを見ると本当に感謝しかありません。お世話してくださる方々が少しでも気持ちよく介護できるように、日頃から感謝の気持ちを表すようにしています。
⑦気晴らしより良質な睡眠
これは介護を担っている家族についてです。
介護は在宅で行っている以上、24時間365日休みなしです。休みがないのは育児と同じですが、介護は終わりが見えず本人の劇的な改善は見込めません(個人の見解です)。ヘルパーさんにお任せして出勤しても、何か起こればすぐに電話が掛かってきます。通院の付き添いも月に何回かありますし、休日でもヘルパーさんの来る時間や服薬・食事を気にしなければいけません。精神的に休みがない状態なので、眠りが浅く寝つきも悪い日々が続いています。
よく「気晴らしを」といわれますが、それより何にも煩わされることのない睡眠時間がほしいですね。
ヘルパーさんによれば「上質な睡眠に勝る薬はない」そうです。
①~⑦まで長々と書いてしまいましたが、何より大切なのは『家族だけで抱え込まない・悩まない』ということです。何でも自分でやろうとせず、プロに任せた方が安心です。
無理して介護を続けた場合、どこかに綻びが生じてしまいます。利用できるものは全て利用するぐらいの気持ちでいた方が良いですよ。
ただどうしても会社に対する負い目を感じてしまいますね。特に自分は管理職なので、遅刻・早退が増えると胃が痛くなってイライラが募り、父親へ当たりが強くなります。
これ以降、気が向けば介護体験記を書いていきたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。
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