きもとblog
木元省美堂の社員が様々な話題をお届けします!

水道橋営業所の窓からvol.22 ー 名著の窓 ー

2022年07月08日

 暑中お見舞い申し上げます。文々です。

いきなりの梅雨明けで気力体力削られております。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
ここ数週間参議院選挙で駅頭など賑わっておりますが、各候補の体力の凄さときたら!
そこまでして政治家になろうという気概はどこから生まれてくるのか?
中には自己承認欲求の塊なだけの人もいそうですが、本当にわが国をなんとか立て直したいという気持ちで頑張っている方を見極め7/10は投票したいです。
で、本題です。
みなさんはNHKの「100分de名著」をご存知でしょうか?
2010年から続く番組で、名著を25分×4回(1カ月)で紐解いて紹介してくれます。
私は気になる作品の時だけ観る程度ですが、解説員の解釈に共感したり、逆に「ん?」となったりしながら楽しんでいます。
先月は安部公房の「砂の女」を漫画家・文筆家のヤマザキマリさんが解説してくれていました。
私は後から知って、オンデマンドで観ることに。
ヤマザキさんの解説には膝を打つことが多く、若い頃に観た勅使河原宏監督の映画「砂の女」を観直したくなりました。
都会のインテリの唱える「自由」がいかに机上の空論で、地べたを這うように生きている人たちには何の価値もないかということを、奇妙なメタファーの世界でまざまざと明らかにしているところなど、60年前に書かれた文学ながら少しも古さを感じず、世界各国で翻訳されて読まれているのが頷けました。
同じ言語を話していたとしても、価値観や背景が違う事でお互いに理解しえないという世界は、現実にはあちこちに転がっていて、机上の論理は原始的な「生きる事への執念」には勝てないのかもしれず…
しのぎを削って生を存続させるには、ただ黙々と砂かきをつづけられる強かさが最強なのかもしれないな…などと思いながら、あちこちで聞こえてくる候補者名を連呼する声が、無限の砂に吸い込まれていく感覚を覚えつつ、一気に観終えました。
まあでも、良く分からない作品はその「謎」の部分を一生問い続けることに意味があるのかも知れず、あまり明快に解説されるのが良いかどうか判断は分かれます。
ご興味ある方、百聞は一見にしかず。
番組をご覧いただく、もしくは小説を読んでいただくのが一番良いと思います。
暑さもまだまだ厳しそうです。みなさまご自愛ください。
それでは、また。

追記

このブログを書き終わった後に、元首相への銃撃ニュースが飛び込んできました。
たとえどんな思想信条があったとしても、暴力に訴える事は、結局自分たちの自由な選択の幅を狭め、
生きにくい世の中を作っていくことになる…破壊されたものの大きさに慄いています。
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