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2022年04月28日
みなさま、ご機嫌いかがですか?
制作部のことことです。
私が中・高校時代に入部していたのは箏曲部(山田流)でした。
今では箏曲部をテーマにした学園漫画(アニメ化もしている)があるのでご存知の方も多いですが、当時はマイナーな存在だったと思います。
お琴が書かれた作品というと、事件の小道具として扱われた横溝正史の「本陣殺人事件」や「犬神家の一族」ぐらいしか記憶にありません(個人の見解です)。
部員も一番多い時でも六学年(中高一貫の女子校)合わせて20人ちょい程度で、のんびり活動していました。
入部のきっかけは琴の免状を持つ母の勧めです。
私の学校はクラシックギターやフルートなど、音楽に関係する部が多く存在していました。
中学進学をきっかけにピアノ以外の楽器にも触れたい思い、見た目のかっこよさから「ヴァイオリンをやりたい」と言ったんですね。
すると母が「ヴァイオリンもお琴も同じ弦楽器だから変わらないよ。家にあるからお琴やったら?」と。
我が母ながら笑ってしまうぐらいアバウトな勧誘です。
お母さま…確かに両方とも木の箱に糸を張った弦楽器ではありますが…「同じネコ科の動物だから猫じゃなくてライオンを飼ったら」的な言いっぷりではございませんか。
ちなみに両者の違いを簡単にいうと
箏(単位:面)はツメで弦を弾く撥弦楽器で弦は13本(17本の箏もある)
ヴァイオリン(単位:挺)は弓で弦をこする擦弦楽器で弦は4本
…全然違うじゃん
そして親が親なら子も子、「家にあるなら」とあっさり箏曲部に入部…そして結局卒業するまで6年続きました。
お琴を持って移動する時に、障子や襖を足で開けたり畳のヘリを踏んだり(180cmぐらいあるので前が見えない)して怒られもしましたが、全体的にゆる~い雰囲気だったので楽しかったですよ。お琴の音色も演奏することも好きでしたし。上達したかと言われれば…微妙です。ソロパートを任されはしましたが。
ちなみに勧誘した母ですが、自身が教える気は皆無。家で練習していると邪魔をしてきて自分で弾いて楽しんでいました。
そこまで熱心に活動したつもりはないのですが、高校時にはなぜか副部長にされてしまい『部長より態度のデカイ副部長』と顧問から評されていました。
もちろん与えられた権限は最大限に使わせていただき、自身の引退発表会でもある高校3年時の文化祭では、箏曲生田流・華道部・書道部と協力(各部長がクラスメイトだったので相談しやすかった)して、好き勝手に演出・演奏しました。一応そこそこ好評だったようです。
今ではお琴に触れることも無くなり、和室に置きっ放しになっている状態ですが、これを機に弾いてみようかなと思います。母も亡くなったので調律できるか怪しいのですが。調律笛も行方不明だし。
余談:後日ヴァイオリン部の友人に試し弾きをさせてもらったところ、黒板をツメで引っ掻いたような、弾いた本人が悶絶するような音が出まして…入部しなくて良かった。耐えられん。
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