木元省美堂の社員が様々な話題をお届けします!
2022年04月05日
社長の木元(哲)です。
以前もご紹介しましたが、私は中学も高校もバレーボール部に所属していました。
今はそういう光景は全く見かけなくなりましたが、当時は会社の昼休みに社員の皆さんが
公園や屋上などで輪になってバレーボールをやっていた時代です。
1977年に日本でバレーボールのワールドカップが開催され、私が中学に入学する頃は
バレーボール人気が沸騰していました。
とにかくバレーボールは日本がとても強くて、特に女子は圧倒的な強さを誇っていました。
男子もミュンヘン五輪の金メダルメンバーから若手メンバーに総入れ替えとなり、
特にエースの「花輪」という選手が牛若丸と呼ばれて華麗なジャンプから叩き込むスパイクが
格好良くて、少年たちの憧れの的でした。私もその一人でした。
ワールドカップで女子は優勝して金メダル、男子は準優勝で銀メダルを獲得しました。
因みに、この大会の男子の優勝はソビエト連邦でした。
バレーボールは当時、野球の次にポピュラーな国民的スポーツだったと思います。
そして、私は中学校に入学し、その初日に迷いなくバレー部に入部しました。
中学のバレー部は、とにかくバレーボール好きのメンバーが多数集まり、
熱血漢の体育の先生の指導のもと、東京都でベスト8という戦績を残しました。
また、私はキャプテンとして皆をまとめる役割を任されました。
メンバーの中には不良もいて、お祭りになると他校の生徒と喧嘩してしまうこともありました。
私は近くの神社で行われるお祭りでは、「喧嘩して問題を起こすと試合に出られなくなるぞ!」
とメンバーをなだめて喧嘩を止めていた記憶があります。
そして高校に入学しました。
中学で強豪チームにいたという自負があった私は、正直、都立校のバレー部は
弱いのではないかとバカにして、「弱いチームでバレーはやりたくない」と思っていました。
かなり上から目線だったと思います。
また、大学は東大に入りたいと思って、高校1年から進学塾の東大コースに通い始めた
こともあり、部活に費やす時間は無いとも思っていました。
そしてどの部活にも入らずに一か月が過ぎました。
ところが、強豪チームのキャプテンが入学したという情報がバレー部の先輩たちに伝わり、
先輩方から熱烈な勧誘を受け、体験という形で練習に参加することにしました。
一か月ほど練習に参加しましたが、どうしても続ける気にならず、結局、バレー部を退部しました。
それから二ヵ月はほぼ勉強漬けの毎日で、体を動かすことも無くなりました。
ある時、同じクラスのバレー部の友人から、「バレー部が東京都のベスト8に勝ち上がり、
関東大会出場を決めた」という話を聞きました。
最初は「ふーん」と思っただけでしたが、暫くして 「強いチームならバレーをもう一度やりたい!」
という気持ちが芽生えてきて、その気持ちが抑えきれなくなってきました。
実は小石川高校は、3、4年に一度は関東大会に出場する
バレーボールの強豪校であることをその時知りました。
そして、バレー部に再入部しようと決意しました。
そこで、バレー部のコーチと先輩方に「また入部したい」とお願いしに行きましたが、
「一度辞めたんだろ。また続かないんじゃないの?」と一蹴され、
以前とは打って変わって冷ややかな態度です。
当たり前です。一か月で辞めたのですから・・・。
それでもあきらめずに何度も体育館に通い、とうとう入部を認めてもらいました。
それから二ヵ月間練習に必死に取り組むと、私は1年生ながら先輩方に混ざって
レギュラーポジションを与えていただきました。
自分の代になるとエーススパイカーというポジションを任されました。
高校3年生最後の試合は、ベスト8を決める試合で、これに勝つと関東大会、
負けると引退という試合でしたが、力及ばず負けてしまいました。
チームメートは皆泣いていましたが、私は 「やり切った!」という気持ちで涙も出ませんでした。
そして、その後の人生で、バレーボールが私の大切な生涯スポーツとなっていることは
以前のブログ記事で紹介させて頂いたとおりです。
あの時、バレー部に再入部していなければ今の先輩・後輩たちとの関係も無かった
と
後日談ですが、社会人になって最初にビーチバレーの試合に参加した時の話です。
第一試合の対戦相手が「40’s」という名前のチームでした。
まだ20代だった私たちは、 「40代のおじさんチームだから簡単に勝てそうだ。ラッキー!」と思いました。
ところが相手チームのメンバーを見てびっくり。
なんと1977年ワールドカップで全日本のエースとして活躍した花輪選手がいるではありませんか!
その顔を見たとたんにメンバーはガチガチに緊張して、あっけなく負けてしまったことは言うまでもありません。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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