きもとblog
木元省美堂の社員が様々な話題をお届けします!

遠い日の楽園の話

2020年06月03日

社長の木元(哲)です。


自宅を片付けていると思いがけなくお宝が発掘されることがあります。

実は先週末にもありました。
しばしの間眠っていたものが次から次へと発掘され・・・。


以前私にはバレーボールの他にもう一つ大切な趣味がありました。

それは「陶芸」です。

ちょうど結婚して数年経った頃、バレーボールという動的な趣味の他に、
何か静的な趣味、出来れば作品を創れるような趣味を持ちたい、
と思いついて夫婦で始めたのが「陶芸」でした。

かれこれ10年以上続けました。


始めるに当たりいくつかの陶芸教室を訪ねましたが、厳しい指導の教室が多く、
もっと自由で楽しそうな教室がないかな?と暫く探し続けました。

鶴岡八幡宮の辺りを歩いていると、子供の背丈ほどの剽軽な信楽焼きの狸がいるではありませんか!
これは陶芸教室に違いないと、勢いよく扉を開けて入ると、
そこには仙人のように小さく痩せていて、にこやかに微笑むご老人が・・・。

それが陶芸の先生と陶芸教室「楽陶苑」との出会いでした。

先生は、この世の楽園のような陶芸教室を作りたいと考え、「楽陶苑」と名付けたそうです。
この仙人のような先生は、90歳手前でありながらヘビースモーカーで、昼はカップラーメンを
すすりながら、毒舌で世の出来事を切りまくっていました。誰からも慕われる愛らしいキャラの方でした。
先生の口癖は  

 - 俺は人間は信じないけど、蜂は信じる -  

で、蜂蜜とプロポリスを肌身離さず持ち歩かれていました。
先生と優しくてお綺麗な奥様のお人柄を慕ってたくさんの会員がワイワイ集まる、
まさに
楽苑でした。
 

年に一度冬の時期に、鎌倉のあるお寺さんで「作陶展」という展示会が開かれました。
陶芸もプロ級の腕前の会員の方が何人もいて、個性豊かな作品が数多く展示されます。
観光客だけでなく陶芸好きの方も来場され、作品がどんどん売れていきます。
私の下手な作品でも、知らない方が買って下さることがあり、本当に感激したことを覚えています。

「作陶展」の最終日の打ち上げでは、お酒好きの会員の皆さんとの楽しい宴会があります。
人生を楽しむことの達人のような人ばかりで、本当に楽しい時間を過ごしました。
その後先生が亡くなられて教室は閉じられ、私の陶芸の趣味はそこで終わりました。

最後まで私は教室では劣等生のままでしたが・・・。
 

今でも陶芸作品を観るのは好きなのですが、自分で作る気力はなかなか起きません。
思い返すと、陶芸そのものよりも教室の雰囲気や個性豊かな先生や会員の皆様と過ごす
ひと時が楽しくて続けていたのかもしれません。

陶芸はやらなくなりましたが、実は楽園は続いています。
お酒と料理が好きな会員の皆様との楽宴が今もずっと続いているのです。

コロナ禍で最近はお会いできていないのですが、また是非皆様と楽しいお酒を呑みたいものです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
10年振りに発掘された私の拙い作品の写真を掲載させて頂きます)

陶芸DSC_0883

手前左より、志野焼の抹茶茶碗、織部焼の器と大皿と角皿、
手前2段目左から赤楽と黒楽の抹茶茶碗、朝鮮唐津の大皿2つ、

手前3段目左より黄瀬戸の皿と抹茶茶碗、朝鮮唐津の角皿と花器、
一番向こうが朝鮮唐津の徳利とぐい呑み

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