きもとblog
木元省美堂の社員が様々な話題をお届けします!

怖いけれど惹かれる絵

2019年09月12日

白露が過ぎて夜には虫の音が聞こえるようになり、季節が着実に移っていることを実感しています。
みなさま、こんにちは。制作部のことことです。


さて、『怖い絵』という本をご存知ですか?

作家の中野京子氏による美術書のシリーズです。
文庫でも数冊出版されており(「泣く女篇」「死と乙女篇」など 角川文庫より)、刊行10周年を迎えた2017年には美術展まで開催されました。

取扱われているのは西洋画ですが、見るからにオドロオドロしかったり、薄ら寒さを感じたり…題材が怖い、絵自体が怖い、図象学的に怖いなど要因は様々です。
もちろん絵から受ける印象は人により違うので、ここに紹介されている絵を見ても怖さを感じることは無いかもしれません。意外なものが怖かったりしますしね。

 私にも『怖い絵』はあります。正確に言えば「ゾッとするけれど目が離せない絵」です。

そんな『怖い絵』に会いに、とある美術館を訪れました。
恵比寿駅から徒歩10分。広尾高校のすぐ側にある『山種美術館』です。

ここで少しこの美術館を紹介するともともと個人のコレクションを元に、日本画専門美術館として1966年に開館されました。作品保護のために常設展示をしておらず、年に5~6回行われる展覧会でコレクションにお目にかかる事ができます。また館内に併設されているカフェで供される和菓子は、その時々の展示内容に合わせてオリジナルで作られており、それも楽しみの一つになっています。

 

そして、私に取っての『怖い絵』とは…
速水御舟『炎舞』(諸事情によりパンフレットから)

有名な絵なので、ご存知の方も多いと思います。7月にはテレビ東京の『美の巨人たち』でも紹介されていました。

私がその絵を知ったのは、高校時代の国語便覧の近現代日本画の紹介ページだったと思います。その時にはさほど感じるものは無かったのですが、初めて直接絵を見たときに鳥肌が立ちました。
別の絵を目的に訪問したのですが、当初の目的を忘れ「炎舞」の前にしばらく立ち尽くしていました。

言葉にするのは難しいのですが…特に背景の炎と黒鉛に禍々しいほどの美しさを感じます。
美術館の展示の仕方も素晴らしく、あたかも自分が焔の前に立って焼かれる蛾を見ているような気分にさせられました。

数年に一回程度の頻度で展示されるのですが、その際には必ず見に行くようにしています。
何だか絵に取り憑かれている感じもしますね。

そしてこの絵は、私に芥川龍之介の『地獄変』を想起させるんですよね。それが怖さを感じる所以かもしれません。


みなさんは、どのような絵に『怖さ』を感じますか?

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