きもとblog
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包装紙とは...

2019年07月12日

お中元の季節ですね。

最近ではこの風習も廃れてきたようですが…私が子供の頃はまだまだ盛んで、時期になると母親に百貨店の中元コーナーに付き合わされたものです。

当時はネットが無かったので(おっと、世代が…)、百貨店で頼むのが当たり前でした。

親の世代では、贈る品物は元より、どこから頼むかを重要視していたようです。

私の母親が信頼を寄せていたのは三越でした。

その包装紙に包まれているだけで、中の品物も「間違いない」という感じだったのでしょう。

そういう意味では、百貨店の包装紙というものは、存在だけで顧客に品質を保証し安心感を与える存在であり、その店舗の正装のような気がします。

ちなみに三越の包装紙の模様には「華ひらく」という名前が付けられ、赤い色は「三越ローズ」という特色名で印刷会社で品質管理されているそうですよ(参考文献:株式会社美術出版社 渡部千春著 『これ,誰がデザインしたの?』)。

そこで紹介したいのは、この包装紙です。

housoushi2.jpg

鮮やかなブルーの地に、黄色やピンク・オレンジをなどの軽やかな色(実物はもっと鮮やかです)を使った包装紙(さらに言えば、それを巻く紐のピンクの鮮やかさも!)。

ずいぶんポップな色彩だと思いませんか?

実は明治半ばから続いてる京都の『末富』という和菓子司の包装紙です。

作られているお菓子自体も上品で繊細で美味しいのですが、和菓子店で鮮やかなブルーの包装紙を使う事に珍しさを感じ、興味を惹かれました。

この美しいブルーを出すには特色1色だけでは表現できず、まず紙に白を印刷し、その上にさらに青のインクを乗せるとか。さらに退色しやすいため、一度に大量に印刷ができないのだそうです。

二代目店主と日本画家の池田遥邨によって昭和30年に生み出され、『末富ブルー』と命名されています。

お店もこの包装紙に誇りを持っていて、ホームページにその事が書かれています。

前述した百貨店の包装紙もそうですが、それらが作られた背景や携わった人の思いを知ると、「たかが包装紙」とバリバリ破って疎かに扱ってきた自分が恥ずかしくなりました。

みなさんも興味を惹かれる包装紙について、調べてみては如何でしょう。意外な発見があるかもしれません。

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