木元省美堂の社員が様々な話題をお届けします!
2019年06月06日
社長の木元(哲)です。
最近、駅の構内や歩道を歩いていてとても不便に感じることがあります。
それは「右側通行なのか?左側通行なのか?」ということ。人にぶつかりそうになり、ストレスを感じることも多いです。朝や夕方のラッシュ時は特に。皆さんはそう感じたことありませんか?
そもそも車は左側通行ですが、歩行の場合は右側?左側?
私の子供の頃を思い返してみると、大人から「人とすれ違うときは左側を歩きなさい」と言われていたような記憶があります。ネットで調べてみると少しヒントがありました。
話は江戸時代にまで遡ります。
江戸時代に日本に滞在し書物「日本誌」(当時 五代将軍綱吉)を執筆したドイツ人医師のケンペルは、東海道を巡ったときのことを書いています。
「日本の道路は清潔に保たれていて、左側通行のルールが徹底されていた」と。
当時、日本の路地は狭い場所が多く、対面で右側通行になったときに、左腰に差している刀の鞘同士がぶつかって斬りあいにまで発展することがあったそうです。この無用な争いを避けるために、侍のルールとして左側通行が定着していたというのです。
その後明治時代以降もそのことが自然と守られていたようなのですが、いつからその慣習は無くなってしまったのでしょうか?いろいろな記事を当たっても明確な理由は見つかりませんでした。
今日も駅構内の様子を良く観察してみると、駅によって左側通行の矢印がある場合と右側通行の矢印がある場合が混在していました(写真は同じ駅の階段で矢印が逆になっている例)。それぞれの事情や個別のロジックに従って決めているのでしょうけど、正直分かりにくいと思います。
「個別最適」「全体最適」という言葉がありますが、駅の通行ルールはまさに「個別最適」で決められているのでしょう。でも「基本的には左側通行」というような「全体最適」の考え方の方が分かりやすい気がします。
昔の日本は全てをロジックで決めるのではなく、もっとシンプルに「駄目なものは駄目」「悪いことは悪い」「左側だから左側」のように決められていることが多かったのに、欧米文化の影響なのでしょうかね?
今日は素朴な疑問の話でした。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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