木元省美堂の社員が様々な話題をお届けします!
2025年10月27日
異常な暑さの夏が終わったと思ったら、一気に気温が低くなってきましたね。
ご機嫌いかがですか? 制作のことことです。
最近何かと話題になっている「昭和レトロ」…ガッツリ昭和後期生まれの自分からすると、「レトロ」という響きになにやら複雑な気分になってしまいます。雑誌やテレビで紹介されている当時の食器などは家にまだ残っており(さすがに家電は無い)、いまだ現役だったりしますしね。
昭和レトロではフィルムカメラやカセットテープなど、アナログなものが人気だそうですが…皆さんは実際にカセットテープって使ったことありますか?
当社は平成生まれも多いし、ブログメンバーでも半分もいないんじゃないだろうか。
自分が中高校生の頃はCDが全盛期でしたけれど、それでもカセットテープは日常的に使っていました。ラジオの外国語講座を録音して勉強したり、アーティストのアルバムから自分オリジナルのベスト盤を作ったり…(当時はまだMDもMP3も普及していなかった)
今調べるとカセットテープは「ノーマル」「ハイポジション」「フェリクローム」「メタル」の4種類もあったんですね。私が実際に使っていたのは3種のみで、「フェリクローム」なんて存在、全く知りませんでした。当時は違いもわからずハイポジやメタルなら音質が良いんだろうと考え、お気に入りのアーティストの音楽をCDから移す時に好んで使っていました。実はカセットテープには適した再生タイプがあるそうで、そんなことも知らずに、どのテープもタイプ1で聴いていたような記憶があります。〇十年後にして初めて間違った使い方をしていたことに気づきました。
そしてカセットテープには付き物のインデックスカード! ご存じですか? テープが入っているプラスティックケースの内側に入れるカードで、付属のものは使わずにオリジナルで作ったりしました。
タイトルや曲名などレタリングシート(こすって紙に文字を転写するシート)を使い、きれいに活字みたいにしたなぁ。特定のアルファベットがすぐ無くなったり、空集合の「∅」の記号がシートになくて「O」に斜線引いたりして…手間をかけてきれいに仕上がった時の満足感は半端なかったです。
カセットテープはCDと違ってランダム再生ができないし、目当ての曲にたどり着くためには地道に早送りや巻き戻しする必要があります。音質も今に比べると良かったとは言えないような…(私のポンコツな耳では違いがわからないだけかも)。
それでも自分で録音し・ラベルを作りオリジナルテープを完成させる…今の人には面倒かもしれない手間暇を掛けた作業が、結構楽しかったんですよね。そういう意味では、昭和レトロという概念がブームなのは、昨今のタイパ・コスパを重視する世の中に疲れを覚える人が多くなってきたからかもしれません。
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