みなさんこんにちは。Ufraです。
今日は時代の流れと共にとあるメロディーが存続の危機(ちょっと大袈裟ですが)となっているのでそれについてお話したいと思います。
そのメロディーとは、駅のホームから流れる発車メロディー、通称「駅メロ」。普段から鉄道を利用する方であれば特に興味がなくとも、それを聴いて急ぎ足になったこともあるかと思います。
昨年の秋頃から、首都圏のJRの駅で駅メロが徐々に変更されています。その理由は設備の更新による変更らしいのですが、個人的に好きだった駅メロもその対象になってしまったので復刻してほしいなと密かに願っています。
そして今年の3月、神奈川県の川崎駅と東京都の立川駅を結ぶJR南武線の全駅から駅メロが廃止となりました。
廃止になった理由は、全区間ワンマン運転に変更に伴うもの。原則的にホーム上から流す発車メロディーは車掌が担当するので、ワンマン運転ではそれができなくなります。その代わりに全列車の車両に発車メロディーを搭載し、発車前に運転手が車内スピーカーから流す方式に変更となりました。
この南武線はなかなか駅メロに力を入れていた路線の1つで、川崎市内の「登戸駅」と「宿河原駅」はかつて近隣に藤子・F・不二雄が住んでいたことから、その記念として藤子・F・不二雄ミュージアムも建てられ、「ドラえもん」「パーマン」「キテレツ大百科」の曲が駅メロとして使われていました。
また、同市「武蔵溝ノ口駅」は平原綾香の母校から近いため「Jupiter」が使われていたのですが、それら全て廃止されてしまったのです。
市から車内スピーカーに別途でこれらのメロディーを入れてほしいと存続を志願されたそうですが、費用の問題から無償では難しいようで、存続には至らなかったそうです。
更に先月には、有名な駅メロの1つでもあったJR品川駅で使われていた鉄道唱歌(メロディを聞けば聞き覚えのある方も多いはず)も変更されてしました。
この駅メロは、日本最古の駅の1つである品川駅の開業130周年を記念し、その記念日(2002/6/12)から鉄道唱歌が駅メロとして使われ、メロディの中に蒸気機関車の汽笛音も入っていて特別感のあるものだったので、まさかこの駅メロがなくなるとは思っていませんでした…
こういったご当地の駅メロは他にも多数あり、例えば山手線だけでも、
神田駅:アース製薬の「モンダミン」(お口クチュクチュモンダミン♪)
高田馬場:鉄腕アトム
池袋:家電量販店ビックカメラのテーマソング
恵比寿:ヱビスビールのCMソング「第三の男」
駒込:日本古謡「さくらさくら」
が今も使われています。その他にも、
千葉県JR館山駅:X JAPAN「Forever Love」
神奈川県JR川崎駅(東海道線)および茨城県JR友部駅:坂本九「上を向いて歩こう」
神奈川県JR茅ヶ崎駅:サザンオールスターズ「希望の轍」
神奈川県JR淵野辺駅および埼玉県ニューシャトル大宮駅:銀河鉄道999
東京都JR水道橋駅:読売ジャイアンツ球団歌「闘魂込めて」
東武鉄道春日部駅:オラはにんきもの(クレヨンしんちゃん)
東京メトロ銀座線上野駅:森山直太朗「さくら(独唱)」
東京メトロ日比谷線秋葉原駅:AKB48「恋するフォーチュンクッキー」
大阪府JR桜ノ宮駅:大塚愛「さくらんぼ」
など他にも全国でたくさんのご当地駅メロがあり、どれも各地にゆかりのある曲が使われています。
首都圏では数年以内に山手線・京浜東北線など、続々とワンマン化されるようなので、駅メロの変更・廃止も拍車がかかっています。
そして今回は発車メロディのご当地駅メロを紹介しましたが、列車のホーム接近を知らせる「接近放送」にもご当地駅メロがあり、こちらも「いきものがかり:さくら」「ZARD:負けないで」「ゆず:夏色」など名曲も多数使われています。
皆さんも時々駅メロに耳を傾けてみてはどうでしょうか?聴き覚えのあるメロディに出会えるかもしれません。そしていつしか聴けなくなってしまうかも……
最後までお読みいただきありがとうございました。