木元省美堂の社員が様々な話題をお届けします!
2023年01月11日
社長の木元(哲)です。
“カニ食べ行こう~♪ はにかんで行こう~♪”
PUFFYのヒット曲「渚にまつわるエトセトラ」(1997年)
“海岸づたいに マゼラン祭りで ハッスル音頭で 飛び交う カモメはBOAC”
って何のこっちゃ・・・?
でも作詞は井上陽水、作曲は奥田民生という超大物ミュージシャンで・・・。
良く分からないけど、深く考えずに、「エトセトラ」だからいいかって思ったら
不思議と曲に惹きこまれていき、
振り付けもまとまりが無いのに
とてもお洒落に見えていたから不思議です。
今思うと全てに計算された狙いがあったのだと思えます。
さて、多少強引な前振りとなりましたが、
ここからまたとりとめのない話に飛びます。
私はこれまでの人生で映像、音楽、写真、書籍など、
様々なメディアの仕事に関わってきました。
基本的には デジタル技術が進歩するに従い、あらゆるコンテンツの
アナログ→デジタル化、低ビットレート→高ビットレート(音ならハイレゾ、
映像ならHD,4K,8K等)という進化を追いかけてきたわけです。
印刷の世界でもデジタル化の波が押し寄せ、印刷物も高解像度で
高い色再現性が求められるようになっています。
また、ネットワークの普及に伴い
個別鑑賞→見放題・聞き放題・読み放題のようなコンテンツの大量消費のような
トレンドも必然の流れとして世の中に定着しつつあります。
ウォークマンから始まった、家から外へ、デスクトップからポータブルへ、
という流れも、スマホの登場により加速しました。
ここまでは予定調和というか、想定の範囲内の世界だったと思えるのですが、
ここにきて私には理解し難いメディアが出現しました。
それは「オーディオブック」というものです。
本の内容を音で聞いても時間がかかりそうだし、面倒くさそうだし、
何がいいのだろう?
本で読んだ作品が映画化され、それを見て感動することはありましたが、
本を音で聴くって想像がつきませんでした。
物は試しと思い、辻村深月さんの「かがみの狐城」をオーディオブックで
視聴してみました。
この作品、文庫で読んでとても感動したのですが、
オーディオブックで聴いてみると、それはそれは涙が出るほど
感動したのでした。
この感動は何だ!
何か演劇を観た時の感動と似ているぞ・・・。
本は読んでいて脳内で映像に変換することが多いと
思うのですが、そこに1ステップ音声というステップを
挟むことで、脳内の想像力が大いに刺激され、
よりスケールの大きい世界観となるような気がしました。
メディアの世界って実に奥が深い・・・。
今は印刷という仕事に携わっていますので、
紙がデジタルメディアや映像、音声に取って替わられることは
脅威だと捉えがちですが
映像・音声→印刷物という逆の流れを追求してみたり、
もっとメディアの垣根を柔軟に捉えてみたら
案外面白い世界が創れるかもしれない、と思いました。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※電話受付時間 9:00-17:00(土日祝除く)。
※電話・フォームともに、セールス目的での問い合わせはご遠慮ください。