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きもと社員Blog

木元省美堂の社員が様々な話題をお届けします!

SFショートショートが現実になる時 - 星新一の世界

2022年11月11日

社長の木元(哲)です。

小さい時からSFが好きで、最初に銀座の映画館で見た映画も
「スターウォーズ」だったというのは以前のblogで書いた通りです。

実は小学生の時に最初に読み始めた小説も、星新一氏のSFショートショートでした。
星新一氏のショートショートはSFに社会風刺、人間の深層心理を加えた短編小説で、
小学生の頃はその真髄は理解できなかったと思いますが、
不思議な世界観と
あっと驚く結末への展開が記憶に残っています。

1970年に刊行された「声の網」では、インターネット網が張り巡らされた
ユビキタス社会が予見されています。まさに小説の世界が現実になっています。

私が今でも良く覚えているのは、1976年に刊行された「おのぞみの結末」という
文庫に掲載された短編「要求」という話です。

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UFOが地球に着陸して、宇宙人が〝バカな地球人″に対して罵詈雑言を浴びせます。

我慢し切れなくなった地球人が攻撃を加えますが、簡単に防御されてしまいます。

宇宙人に取り入って自分の国だけが助かろうとした国は無慈悲に破壊され廃墟と化します。

抵抗しても無駄だと悟った地球人は宇宙人に恭順の意を示しますが、宇宙人が"要求"したのは、

「人間たちの思考をコントロールする装置」を作ることでした。

そんなものを作ったら宇宙人に支配されると恐れながらも、地球人は叡智を結集して

思考をコントロールする装置を完成させます。

UFOはその装置を地球の秘密の場所に隠して作動させ、飛び去っていきます。

その後地球上では争いが消え、犯罪が無くなって平和な世界が訪れる。

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というような話だったと記憶しています。

昨今のウクライナ戦争や世界情勢の不穏な動きをニュースで目にするにつれ、

このショートショートが記憶に蘇ってきました。

このSF小説の内容が現実となり、UFOが降り立って地球人を諫め、
平和をもたらしてくれることを願ってしまうのは私だけでしょうか?
"人間の思考をコントロールする装置"があればいいのに・・・
と正直思います。


以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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