木元省美堂の社員が様々な話題をお届けします!
2022年08月23日
いつもにも増して暑かった夏休み、皆さまどのようにお過ごしになられましたか?
行動制限も無かったため、国内外への旅行を楽しまれた方も多いのではないでしょうか。
ご機嫌いかがですか? 制作部のことことです。
我が家は、我々兄妹が社会人になるまで、夏のお盆時期は家族旅行をしておりました。
本来なら楽しいはずの旅行、子どもの頃の私には苦痛でもありました。
な・ぜ・な・ら…我が家には、鉄ちゃんの兄がいるからです。
あなたはご存知だろうか。
家族に鉄ちゃん(特に乗り鉄)がいる場合、日本が誇る鉄道網と正確なダイヤを駆使した、恐ろしい旅になる事を…
兄の旅の目的は、「目的地まで如何に多くの鉄道に乗るか(珍しい車両ならなお良し!)」
恐怖の旅は座席の予約から始まります。
ネット予約など無い時代、切符の手配をするのも一苦労。乗車日の一カ月前に「みどりの窓口」に行って申し込むのですよ。
◯十年前のお盆時期は今以上に座席の争奪戦だったので、始発でJRの駅まで行き、列に並んで購入するのです(我が家の最寄り駅は都営線で、JRは通っていない)。窓口で兄の手書きのメモを駅員さんに渡すと、「ん?」という顔でメモを二度見されることもしばしばでした。
本来なら特急や新幹線一本で行ける目的地のはずが、座る事もままならない鈍行を経由し、時間をかけて行く…しかも乗り継ぎ時間は2〜3分など、西村京太郎ミステリーのようなスケジュールを組まれ、旅行荷物を抱えて駅の階段を走る事もしばしば。途中食べた駅弁のパッケージを捨てる事も許されず、兄に回収されました(彼は駅弁パッケージ収集家でもある)。
目的地に到着する頃には、疲れ切ってましたね。
一番印象に残っている、北陸・敦賀への旅を例にとると(ちなみに北陸新幹線開通以前です)…
行き=上野(特急あさま:長野行き)→碓氷峠を越えて上田(普通列車 信越本線?)→直江津(特急雷鳥:大阪行)→敦賀
帰り=敦賀(北陸本線)→長浜(北陸本線)→米原(東海道本線)→関ヶ原(東海道本線)→岐阜(東海道本線)→名古屋(最終の新幹線のぞみ)→東京
こんな感じです。特急と新幹線以外は、ほぼ座ることができなかった記憶があります。
ブログを書くにあたり、兄に当時のルートを確認したら、乗換駅を選んだ理由を含め事細かに教えてくれました。◯十年経つのに…鉄ちゃん恐るべし。
本人曰く、北陸新幹線ができたり赤字路線の整理などで、現在はこのルートでの旅は不可能だそうです(いや、乗らんし)。
今になって思い返すと、上田や長浜、岐阜など歴史的に有名な場所に立ち寄れるようになっていたので、歴史好きな私に気を使っていたのかなとも思います。当時は全く意識していませんでしたが。
日本各地(本州限定)に旅行に連れて行ってくれた両親+ルートを考えた兄のお陰で、日本の地理やら鉄道路線やらに妙に詳しくなりましたよ。
今では兄の恐怖のスケジュールで旅行することは無くなりましたが、その代わりに自分が旅行する際の切符手配をやってくれます。乗り換えに便利な乗車位置を教えてくれたり、なかなか便利です。
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