木元省美堂の社員が様々な話題をお届けします!
2010年07月26日
組版ソフトにテキストを流し込む前に,複数のテキストファイル(.txt)を1ファイルにまとめておきたいということがたまにあります.
1ファイルずつ開いて全て選択・コピーし新規で開いたファイルに貼り付けていく,なんて面倒なことはできれば避けたいです.そこで次のような方法を取ることがあります(Windows環境)
複数のテキストファイルがあったとします.試しに適当なテキストが入力されたファイルを4つ用意しました.ファイルは結合したい順番に並ぶようファイル名を工夫してあります.
次にこれらのファイルを,デスクトップに作成した適当なディレクトリ(フォルダ)に入れます.ここではディレクトリ名は「結合テスト」としました.
次にスタートメニューのプログラムからアクセサリにある「コマンドプロンプト」を起動します.
まとめたいテキストファイルが入っているディレクトリを指定するコマンドを入力しエンターキーを押す.この場合は,
cd デスクトップ\結合テスト
次にディレクトリ内の拡張子が.txtであるファイル全てを適当な名前のファイルにまとめ出力させるコマンドを入力しエンターキーを押す.ここではファイル名「結合結果.log」として出力させたいと思います.コマンドは,
type *.txt > 結合結果.log
コマンドプロンプト内でテキストファイルのファイル名がずらずらっと流れ,何やら処理が行われたことが分かると思います.
複数のテキストファイルを保存しておいたディレクトリ内を見てみると「結合結果.log」という名前のファイルができています.
見慣れない拡張子かもしれませんが,notepadなどテキストエディタで開いて確認することができます.うまいこと1ファイルにまとめることができました.
ここまでで目的は果たせたのですが,次にまた同じような作業をする場合に,いちいちコマンドプロンプトでコマンドを入力するのが面倒ですよね.そこで次のようなやり方もあります.
コマンドプロンプトで入力したコマンドをnotepadなどのテキストエディタで順に入力し,適当なファイル名をつけ拡張子を「.bat」として保存します.いわゆるバッチ処理用のファイルになります.
そしてこのバッチファイルを,まとめたいテキストファイルが保存されているディレクトリと同じ場所に保存します.
これをダブルクリックすると,先ほどと同じように「結合結果.log」というファイルがディレクトリ内に作られます.
今回紹介させていただいた処理はとてもメジャーなものなので,すでに多くのサイトやブログでも紹介されていると思います.DTPに限ったことでなく事務処理などでも活躍できる手段ではないでしょうか.
ところが実際の入稿データとなるとテキストのエンコードなどの問題もあり,うまくいかない場合も出て来ます.なので,次のようなツールを使わせてもらいます.
Windows版では,ディレクトリ内にある複数のテキストファイルのエンコードを統一し,1つのファイルとして出力するというところまでやってくれます.ディレクトリごとドラッグ・アンド・ドロップでぶつけて処理させることもできます.
但し,こういった自動処理は確実に作業スピードを速くしてくれますが,作業の結果を保証するものではないという点は十分肝に命じて利用するようにしています.
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