創業から70年以上貼り箱を軸とした高級品・ギフト向けパッケージづくりに携わってきた株式会社三光紙器工業所様。手加工による生産だけでなく、高機能な全自動貼箱製函機を導入した全自動機械生産にも力を入れており、大量ロットでも高品質な貼り箱を提供できることを強みとしています。
上記のような強みを当社で明確化し、顧客に伝わるWebサイトを制作しました。
創業から70年以上貼り箱を軸とした高級品・ギフト向けパッケージづくりに携わってきた三光紙器工業所様は、特殊な貼り箱パッケージを作れる企画力・設計力・技術力を備えています。
また、高級品・ギフト向けパッケージづくりにおける品質保持、供給量、納期、意匠性などの顧客の悩みを解決するべく、製造工程の機械生産化に積極的に取り組んでいます。
このような明確な強みを持ちながらも既存のWebサイトでは自社の強みをアピールできていないという悩みを抱えていました。
そのため、Webサイトの内容を刷新することで自社の強みをアピールできるようにしたいというのがお客様からのご要望でした。
お客様からのご要望をもとに既存サイトの調査を行い、コンテンツ・SEO・サイトの機能面の3つの要素を評価した結果、「情報量」「強み・特徴の表現」「サイトの機能性」などの要素に問題があるとわかりました。
このような問題から以下のような解決方法をご提案し、正式発注をいただきました。
※上記の提案は、お客様からのご発注前に行う簡易調査をもとにしたご提案内容になります。
正式発注後は、強みをアピールできるWebサイトのリニューアルに着手。
当社が提供する「情報発信支援サービス」の「発信戦略の立案」「情報設計(コンテンツ・デザイン設計)」「媒体制作」の流れに沿って、戦略からサイトの制作まで一気通貫で対応しました。
Webサイトのリニューアルに向けて最初に着手するのが「発信戦略の立案」になります。
発信戦略の立案工程は、「現状把握」「ビジネス戦略の整理」「サイト戦略の立案」で構成されています。
具体的には、現状把握で戦略の材料となる情報をお客様へのヒアリングや独自調査で収集し、ビジネス戦略の整理で収集した情報の整理と情報発信の方向性を定めるアイデアを導き出します。その後、整理した情報とアイデアをもとにWebサイトの戦略を立案し、戦略提案資料にまとめてお客様にご提案するという流れになっています。
戦略提案資料
本案件では、「自社の強みをアピールできる」ことを一番の課題としていたため、可能な限り網羅的に情報を収集・整理し、お客様の強みを明確化することに注力しました。
当社では商品・サービスの機能からベネフィット※を検討・評価し、どのような機能が競合より優れているかを見極めることでお客様の強みを明確化します。
機能毎に評価するため大抵は10個以上の強みが挙がりますが、競合との優劣を評価することで真に差別化できる強みを選定することができます(通常2〜4項目選定します)。
最後に選定した強みを表現するコピー案と、その強みの根拠となる機能を複数項目選定することで抽象的ではなく具体的な表現に落とし込みます。
明確化した強み
※ベネフィット:直訳すると「利益」「恩恵」「便益」ですが、マーケティングにおいては「顧客が商品やサービスから得られる効果や利益」を指します。
明確化した強みは、訴求するべき見込み顧客の分類(ターゲットタイプ)、キーワードと合わせて、お客様を訴求するためのメッセージ・セールスコピーである「コンセプトメッセージ」の設計にも活用します。
本案件で実際に設計したメッセージは以下になります。
三光紙器工業所様が提供する商品パッケージは、商品の魅力を視覚的に伝えるツールです。
特に「貼り箱」はデザイン性の高さと強度を備えたパッケージで、高級品やギフト包装に用いられます。
一方、貼り箱は古くから手加工での製造が主流で、生産量や品質保持などの様々な課題を抱えており、顧客の悩みの種となっていました。
このような悩みを解決するべく、三光紙器工業所様は製造工程の機械生産化に積極的に取り組んでおり、この顧客に対する姿勢こそが訴求ポイントであると強く感じました。
上記を加味し、顧客の悩みや課題にフォーカスし、その解決ができることを訴求するメッセージを設計しました。
メインコピーではあえて「貼り箱」と言わず、「高級品・ギフト向けパッケージ」とすることで内包する課題をイメージしやすい言葉で表現しています。
その分、ボディコピーでは課題について説明することで、パッケージづくりにおける顧客の悩みに共感し、課題の解決に取り組んでくれる企業であることを印象付けています。
発信戦略が定まったら、ユーザーが求めるコンテンツ(情報資産)の設計やユーザーに伝わるデザインの設計を行う「情報設計」に取り組みます。
具体的には、コンテンツ設計で新規・改変するコンテンツの構成を検討し、各コンテンツの内容を執筆。デザイン設計で、デザインコンセプトの定義を行い、執筆した原稿を使用して主要ページのデザイン案を設計します。最後に提案資料にまとめてお客様にご提案するという流れになっています。
情報設計提案資料
本案件では、既存コンテンツの「情報量」「強み・特徴の表現」に問題があったため、新規コンテンツの作成と既存コンテンツの改変を行うことでコンテンツを刷新し、情報発信の強化に取り組みました。
具体的には以下のような施策に取り組みました。
デザイン設計では、まず初めにデザインコンセプトを定義します。
専用のワークシートをお客様にご記入いただき、会社のイメージに該当するキーワードや色を抽出。また、理念やロゴマーク、事業内容といった要素のイメージ分析も行い、Webサイトのデザインコンセプトを言葉・配色・キービジュアルの3項目で定義しました。
次工程のサイトデザインの設計では、コンテンツ設計で作成した原稿を使用し、デザインコンセプトを体現するページのデザイン案を検討します。
大抵はトップページと下層ページ(必要であれば複数ページ)のデザインを検討し、ワイヤーフレームを作成します。
本案件では、「伝統感・堅実・信頼をベースに先進的・挑戦的なイメージを表現する」というコンセプトの元、以下のようなワイヤーフレームを作成し、サイトデザインの提案を行いました。
また当社では、ワイヤーフレームをただ提示するだけでなくページに配置された各要素の機能や意味を解説することでデザインの意図を正確にご理解いただけるよう努めています。
デザイン設計が完了したらWebサイトの実装工程に移ります。
本案件では、既存サイトにユーザー・お客様共に影響する利便性の問題があったため、それらを解決できるよう以下のような点に考慮してサイト制作に努めました。
また、本サイトは当社独自のWebサイトシステムである『Rabbity-CMS』でサイトを構築しています。
『Rabbity-CMS』を利用することで、文言の修正や変更、お知らせページやサンプルページへの新規ページの追加などの作業をお客様自身で完結できるため、運用コストの削減にもつながります。
ページ制作実績:トップページ(左)、強みページ(右)
ページ制作実績:事業ページ(左)、サンプルページ(右)
株式会社三光紙器工業所様
お客様のご紹介
創業から70年以上貼り箱を軸とした高級品・ギフト向けパッケージづくりに携わり、食品・菓子のパッケージを中心に様々な業界に高品質なパッケージを提供しています。
手加工による生産だけでなく、高機能な全自動貼箱製函機を導入した全自動機械生産にも力を入れており、大量ロットでも高品質な貼り箱を提供できることを強みとして大手企業からも高く評価されています。
高級品・ギフト向けパッケージとして貼り箱を検討されている方、貼り箱パッケージの外部委託に課題や悩みがある方は、ぜひ三光紙器工業所様へご相談ください。
※電話受付時間 9:00-17:00(土日祝除く)。
※電話・フォームともに、セールス目的での問い合わせはご遠慮ください。