「環境対応印刷」のご利用をご検討いただいているお客様が安心してご利用いただけるよう、
当社が提供するカーボン・オフセットの仕組みについて解説します。
当社が提供するカーボン・オフセットは、一般社団法人日本WPA(日本水なし印刷協会)が提供する仕組みを利用しています。
この仕組みは、当協会の正会員会社であること、仕組みを利用するための講習を完了していることを条件として利用することができるため、限られた企業のみが提供できる仕組みとなっています。
当社は、早くからこの仕組みの提供に着手し、環境に配慮した印刷の推進に力を入れています。
カーボン・オフセットは、「水なし印刷」方式で印刷された印刷物にのみ、セットでの提供が可能です。
また、印刷物の制作・製造代金とは別に排出権購入代金が必要になります。
※排出権の購入代金はカーボンフリーコンサルティング株式会社(略CFC)との契約により利益を得ない実仕入価格となります。
※水なし印刷の詳細は、「水なし印刷」ページをご覧ください。
お客様から依頼された印刷物の生産から、配送までのCO2排出量を、CO2排出量算定ソフトウェアである「PGG(Printing Goes Green)」を使用して計算します。
計算したCO2排出量を一般社団法人日本水なし印刷協会(略日本WPA)に申請し、CFCを通じて、CO2排出量に見合うだけの排出権(最低量1tとして1t単位)を取得します。
取得する排出権は国内クレジットで全国各地の中小規模の排出削減事業を一括して支援することができ、国内のCO2削減や地域活性化に貢献できます。
※排出権の取得に関しては、日本WPAとCFCの協議により決定されているため変更される場合がございます。
CFCにより、国内クレジットを無効化口座に移転させることで、排出権の無効化が行われます。その後、CFCと日本WPAより発行されるカーボンオフセット証明書を当社がお客様のお手元にお届けいたします。
カーボンオフセットとは、CO2等の温室効果ガスの排出を削減する努力をした上で、それでもなお発生してしまった温室効果ガスを、世界各地の温室効果ガスの削減活動を支援(排出権の購入など)することで相殺する仕組みです。
カーボンオフセットの仕組み
現在、環境対応印刷プランで取得する排出権は、国内クレジットです。
このプログラムでは、各地域の複数の削減事業をパッケージ化した排出権を購入する方法を採用しているため全国各地の削減事業を一括して支援でき、地域活性化にも貢献できます。
国内クレジットとは、大企業等が中小企業等の排出削減事業を支援することで、達成した削減量をクレジットとして認証する制度です。
削減事業を行った中小企業は国内クレジットの売買によって資金を調達でき、大企業は自主行動計画などの目標達成に活用できます。また、CSR活動(環境・地域貢献)、カーボンオフセット等に活用することも可能です。
PGGでのCO2排出量算出は、推測値を使用する項目があり、印刷物の比較もできないため、正確な削減量を算出できません(CO2排出量を印刷する時点では、印刷後の後工程の正確な排出量が算出できないため、見積もった作業時間などを使用して算出しています)。
そのため、環境対応印刷プランで取り扱うカーボンオフセットは、東京都などにより課せられたCO2削減義務の削減量には貢献できません。
ただし、証明書には、お客様の社名及び印刷物の品名が記載され、京都議定書による、国の削減目標数値には算入されますので、自主的な環境活動をアピールすることができます。
PGGは、印刷物の製造におけるCO2排出要素を細分化し、印刷物の仕様、原材料、機器や照明の稼働時間、輸送等調達から使用・維持、廃棄やリサイクルにわたる印刷物製造の実態に沿った数値を入力することで、当該印刷物から排出されると予想されるCO2量を自動算出するソフトウェアです。
※紙媒体は「使用・維持」において、CO2を発生させないため排出量を0としています。
※「PGG」の使用は、所定の講習を受講修了した一般社団法人日本水なし印刷協会(略日本WPA)の会員企業に限ります。
CO2測定領域
※国内クレジットへの変更前のため排出権はCERになります。
CO2合計排出量 | 290kg-CO2 |
---|---|
排出権プロジェクト | インド アンダーラプラデッシュ小規模水力発電プロジェクト |
当社では、水なし印刷を活用した「環境対応印刷」をご提供しています。
水なし印刷とカーボンオフセットを組み合わせたプランもご用意しており、環境に優しい水なし印刷とその印刷物の製造時に排出されたCO2をオフセット(相殺)することで、お客様の環境保護活動をアピールすることが可能です。
※電話受付時間 9:00-17:00(土日祝除く)。
※電話・フォームともに、セールス目的での問い合わせはご遠慮ください。