2021.06.22
Mくん
Kくん、途中でぼーっとしてたね…何考えてたの?
Mくんが「温度が大事」っていってたからさ…
そういえば「無線綴じ」で使われる「ホットメルト」っていう製本の糊って耐熱温度が0℃〜40℃くらいだったな〜って思ったんだよね。
Kくん
Mくん
(せ、製本…?)
…そっか。
それでホットメルトの耐熱温度が0℃〜40℃だとどうなるの?
これから暑い季節になっていくでしょ?
そうすると、車内とか、ずーっと日が当たる本棚とかに置いてある本のホットメルトが高温で溶けちゃうんじゃないかなって思ったんだ。
それでまた夜になって気温が下がると固まって…
そうやって気付かないうちに背が劣化して、久しぶりに開くと背が割れたり、開きにくくなってたりするんだよ!
Kくん
Mくん
確かにそれは困るね…!
最近ではPUR製本っていう従来型接着剤のEVA系ホットメルトより丈夫な反応性ポリウレタン接着剤もあるんだよ。
耐熱温度帯は-30℃~100℃で温度変化に強く、柔軟性と強度があるから開きやすいといった特徴があるよ。
ちょっと高いのと糊が固まるまで時間が掛かるんだけどね…
Kくん
Mくん
費用や用途によって選べるようになったのはいいことだね!
そうそう!従来型のEVA接着剤のデメリットがあったから新しい技術も生まれたってことで…
ぼくのオムレツも失敗じゃないってことだね!
次に成功するために必要だったんだよ〜!
Kくん
Mくん
(こじつけがすごい…!!!)