
X(旧Twitter)キャンペーンを成功に導く7つの鍵とは?!(実践編)―インキちゃん中の人の企業公式X(旧Twitter)修行【其の五】
2021年09月29日
こんにちは!
X(旧Twitter)で「インキちゃん@木元省美堂 企画デザイン室(@kmtkikakudesign)」を運営しているインキちゃん中の人です。
フォロワー増、認知度向上のために行うXキャンペーン。やるからにはたくさん応募していただきたいもの。
インキちゃんアカウントでもこれまでいろいろとキャンペーンを行ってきましたが、やってみて初めてわかるアレやコレが…
そこで今回は、インキちゃん中の人のキャンペーン実施経験をもとにインキちゃんと一緒に「X(旧Twitter)キャンペーンを成功に導く7つの鍵」を探していきたいと思います!
まだキャンペーンを行ったことがない中の人は必見ですよ〜!さあ、修行開始です!
(2024年4月更新)
まずはキャンペーンの全体像を知ろう
それでは、さっそくキャンペーンを成功に導く鍵を探しに行きましょう!

「キャンペーン」はざっくり分けて次の3つの段階にわかれています。
①目的を設定する
②企画詳細を考える
③実施する
果たしてこれらのどこにキャンペーンを成功に導く鍵が隠されているのでしょうか?!
順番に見ていきましょう!
キャンペーンを成功に導く鍵①「キャンペーンの目的を設定しよう」
1つ目の鍵は「キャンペーンの目的を設定すること」です!
以前「目的の大切さ」について修行しましたが(「其の一」参照)、キャンペーンも同じです。
例えば…
- 拡散力を高めるためにフォロワーを増やしたい
- 会社の認知度を向上させたい
- 新商品をみんなに知ってほしい
などなど。必ず何か目的があるはずです。
何のためにこのキャンペーンをやるのか、まずはここをしっかりと決めることがキャンペーン成功への最初の鍵となります!

次にその目的に沿っていろいろな要素を決めていきます。
まずはキャンペーンの種類を選びます。
企業公式が行うキャンペーンには単独とコラボの2つがあり、それぞれメリット・デメリットがあります。目的に合った方を選びましょう!
以下、概要とメリット・デメリットをまとめてみました。
単独キャンペーン
概要 | 自社アカウントのみで行うキャンペーン。 大手企業などは単独キャンペーンを行うことが多い印象。 自社の色を最大限出せること、そして自社の利益を考えた企画ができるのが大きな特徴です。 新商品のPRなどにも使われます。 |
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メリット |
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デメリット |
|
コラボキャンペーン
概要 | 2社以上のアカウントで行うキャンペーン。 こちらはお互いの主力商品をプレゼントにすることが多い印象です。 人気のアカウント同士のコラボは話題性もあり反響も大きなものとなります。 お互いのフォロワーが反応してくれることが期待できるので、単独キャンペーンよりも広い範囲にアプローチすることができます。 |
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メリット |
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デメリット |
|
※コラボキャンペーンに関して
コラボキャンペーンは相手がいて初めて成立するもの。普段ほとんど関わりのない企業アカウントにいきなり声を掛けて実現する、ということはまずありません。
何の面識もなしに不躾なお願いをすると「なんやこいつは…」と思われてしまうこともありますので、その辺りは社会人としてちゃんとしましょう。
特にXでは普段からコミュニケーションを取っていないのに突然キャンペーンのお誘いがDMに来ると怪しまれます。(ここだけの話、過去に手当り次第人気アカウントに声を掛けている怪しげなアカウントもありました。フォロワー数が多いからと信頼せず、企業としての実態などをしっかり見極めましょう)
また、コラボ先の中の人とのやりとりは基本的にDMになると思いますが、相手の時間を取らせないよう、DMはこまめにチェックし素早い返信を心掛けましょう。
そして仲が良くてもDMでのやり取りは企業同士のやり取りです。丁寧な対応を!
さあ、目的に合ったキャンペーンができそうでしょうか?!
次の鍵を探しに行きますよ〜!
キャンペーンを成功に導く鍵②「一人二役で企画を検討」
目的に沿って単独キャンペーンかコラボキャンペーンかを決めたあとは、さらに企画の詳細を考えていきます。
キャンペーンを実施するにあたり考えることを表にまとめてみました。ポイントも一緒に見てみましょう!
決めること | ポイント | 例 |
---|---|---|
目的 | 何のためにキャンペーンをやるのか | フォロワー獲得、認知拡大など |
種類 | 目的に合わせて選ぶ | 単独キャンペーン、コラボキャンペーン |
ターゲット | リーチしたい人を決めてキャンペーン方式やプレゼント選定の参考にする | 自社を知らない人、キャラクター好きな人、子育て中の人、旅行好きの人など… |
テーマ | キャンペーン自体にテーマを持たせると興味を持たれやすい | フォロワー数達成記念、季節の行事、世間から注目されていることなど |
プレゼント内容 | 目的・テーマ・ターゲットから考えて応募が多そうなプレゼントを設定する | 自社商品のほか、自社のノベルティやキャンペーンのために製作したグッズでも◯ |
応募条件 | 簡単な条件ほど応募のハードルが低く応募が多い、条件が多すぎると応募が減少する | フォロー&RP、フォロー&ハッシュタグ引用RP、フォロー&コメントなど |
期間 | 企画内容によって期間を設定する | 1週間程度が多い印象、短期集中もアリ (長期間にすれば伸びるというわけでもなさそう) |
ここで2つ目の鍵が登場…!!!
それは一般の方が参加したいと思える企画かどうか一人二役で検討することです!

キャンペーンポストを見てくれる人の大半が一般アカウントの方。
このことを忘れず、「もし自分がこれを見たら」「これなら応募したいな」と個人としての自分という視点で企画を見てみることも重要です。
これはついつい忘れがちになってしまう部分なので、「企業公式中の人の自分」と「個人としての自分」を意識して、一人二役で企画を検討してみてくださいね!
そして、忘れてはいけないのがXのルールです!
企画段階でしっかりと確認し、遵守するようにしましょう。
- キャンペーンの実施についてのガイドライン
(https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/twitter-contest-rules) - Xルール
(https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/twitter-rules) - 検索のルールと留意点について
(https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/twitter-search-policies) - 自動化ルール
(https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/twitter-automation)
キャンペーンを成功に導く鍵③「応募条件は応募数を左右する」
3つ目の鍵はズバリ「応募条件」です。
どのような条件にするかで応募数が変わってくるので、ここはかなり重要なポイントです。

ここでインキちゃんアカウントが過去に行ったキャンペーンの概要と結果をご覧ください。

うわぁぁぁぁぁーーーーー!!!
応募数が少ないキャンペーンがぁぁぁ!!!(見つかりましたか?)
上記の表の中で特に応募者が少ないのが「インキちゃんWEBオープン記念キャンペーン」。応募数は…193!
こちらの応募条件は…「フォロー&WEBページ確認&ハッシュタグ付き引用RP」。
私としては「このやり方なら新しく作ったインキちゃんのWEBページをたくさんの人に見てもらえるかも!」と思ったのですが、ちょっと条件が多すぎたようです(泣)
その多すぎる条件の詳細がこちら↓
キャンペーンポストの4コマで問題を確認 |
---|
おそらくキャンペーンポストからリンク先に飛ぶところでたくさんの人が離脱したのではないでしょうか…
このように、キャンペーンは条件が厳しくなればなるほど応募数が少なくなります。これ以降は皆さんが参加しやすい「フォロー&RP方式」を採用するようにしました。
しかし、「この言葉をハッシュタグで広めたい」「商品名をみんなに知ってほしい」など目的があって条件を増やすのはアリだと思います。全ては目的次第!
また、必須条件ではなくても「リプで当選確率2倍」などを設定することもあります。
これにより、こちらが聞いてみたいことが聞ける顧客アンケートのようなことができたり、応募者の方とコミュニケーションを取ってアカウントを好きになってもらうきっかけにすることもできます。
さまざまなやり方があるので、いろいろな企業アカウントのキャンペーンを参考にしてみてくださいね。
キャンペーンを成功に導く鍵④「プレゼント内容は直接的に応募に響く」
キャンペーンの大きな魅力はやはりプレゼント!
その内容はキャンペーンの成功に大きく関わります。

BtoC企業の場合は、言わずもがな人気商品やイチオシ商品をプレゼントするのが効果大!
商品も知ってもらえますし、キャンペーンで外れてしまっても「気になるから購入しよう」となるかもしれません。
難しいのがBtoB企業。個人向けの商品があるわけではないので悩んでしまいますよね…
インキちゃんアカウントも同じで、当社は主にお客様からご依頼の印刷物を製造しており、自社製品といえるものがなかったため、キャンペーンのプレゼントを何にしようかと非常に悩みました。
そんなとき他の企業アカウントのキャンペーンを見ていたら、自社のノベルティや自社の技術、会社のキャラクターなどを生かして一般の人にも受け入れられやすいキャンペーン用グッズを作って商品としているところがあったのです!
もともとデータ作りは私の専門分野。これなら作れるかもしれないと一般の方でも普段使いできそうなインキちゃんグッズを作ってプレゼントとしました。
最近では1つからオリジナルグッズが作れるところがたくさんあるので調べてみると面白いですよ。
注意したいのがプレゼントが自社目線過ぎ(一般受けしないもの)になっていないかということ。
過去に、自社目線のプレゼントがゆえに応募があまりないキャンペーンを見たことがあります。技術や商品をアピールしたいという気持ちは痛いほどわかるだけに辛かった…「こういうこともあるんだ」という学びになりました。
やはりキャンペーンポストを見てくれる人の大半が一般アカウントの方ということを意識してプレゼント内容を考えることが大切です。
そして、ここまで決まったら会社への連絡も忘れずに!
各社さまざまですが、経費を使う場合は早めに申請しないとキャンペーン予定日までに許可が降りないなんてことも!
「せっかく季節のイベントに合わせて企画したのに…」なんてことにならないようにしたいですね…(切なすぎる)
キャンペーンを成功に導く鍵⑤「キャンペーンバナー・ポストは重要なコンタクトポイント」
さあ、しっかりと企画をしたら、いよいよキャンペーン本番の準備です!
どんなに面白い企画を考えても、どんなに豪華なプレゼントを用意してもこれがダメだと台無しになってしまう(かもしれない)…それが「キャンペーンバナー&ポスト」!
なぜならこの2つがキャンペーンを見る人とのコンタクトポイントになるからです。

まずはバナー。
バナーの役割は、大量にツイートが流れていくタイムラインの中で目を留めてもらうことです。
「キャンペーンだ」「コレが当たるんだ」「なんか良さそう、応募してみよう」…そんな風に第一印象を持ってもらえたらバナーとしては大成功!
見せ方次第で反響が変わると言っても過言ではありません。過去には良いプレゼントなのにバナーがわかりにくく全然反響がないキャンペーンもお見かけしました。非常にもったいないですね…
という私も、最初は「キャンペーンバナーとはなんぞや」という状態で、他企業アカウントのバナーを参考にさせていただきながら手探りで制作してきました。
以下、今まで私が作ったキャンペーンバナーの実例をご紹介します。

まだバナーの正解が何なのかは掴みきれていませんが、今のところ下記の内容を入れるようにしています。
- キャンペーンタイトル
- アカウント名(もしくはアカウントを認識できるアイコンなど)
- キャンペーン期間
- プレゼント内容
- 当選人数
- 応募条件
これは、ポストの内容を読まず、バナーだけを見て応募する人がいることを考慮しての内容です(みなさんものすごい速さでタイムラインを見ているので、パッと見でも内容がわかるようにしています)。
しかし中には「デザインに自信がない」「デザイン系のアプリケーションを持っていない」という方も多いと思います。そんなときは無料で簡単にオシャレなバナーなどが作れる「Canva」などのサービスもありますので利用してみるのもいいかもしれません。
さあ、バナーができたら次はキャンペーンポストの内容を考えます。
こちらは検索性も大事になってくるのでみなさんに見つけてもらいやすい言葉を入れるというのがポイントです。ハッシュタグを入れるのも効果的ですよ。
さらに、改行や絵文字などを効果的に使い、タイムラインで目立つようにしましょう!
以下、私が作成したキャンペーンポストの実例をご紹介します。

私がキャンペーンポストを作るときには、まずキャンペーンに必要な項目を用意します。
- キャンペーンタイトル
- プレゼント内容
- 応募条件
- ユーザー名(@〇〇〇〇〇〇)
- キャンペーン期間
- 「#キャンペーン」「#SNS懸賞」「#懸賞」などを入れると検索性UP
140文字以内に収める必要がある場合は、文章を推敲し時にはカッコなどの記号を半角にして、改行や絵文字を入れるために文字数を削り出しましょう。逆に文字数が余ってしまう場合はプレゼントの紹介をするなど140文字を有効に使いアピールしてください!
キャンペーンポストはじっくり見られることはあまりないため、長すぎても全てを読んでもらえるわけではありません。140文字以上書ける場合では要点を絞りましょう。
また、キャンペーンポストは1つではなくツリー状にすることも可能。
ツリーにはメインポストだけでは細かく説明できないプレゼントの詳細や応募規約を付けましょう。
特に応募規約はトラブル防止の為に必ず作りましょう。

さあ、バナーとポストができたらいよいよキャンペーン間近!
…とその前に、もう少し確認することがあります!がんばりましょう!
キャンペーンを成功に導く鍵⑥「集計・抽選・当選連絡方法は前もって確認しておこう」
ここまで何気なく「フォロー&RPを条件に…」と何度か書きましたが、当選者を決めるためにはこの条件を満たした方の中から抽選しなければなりません。
また、当選連絡方法もキャンペーン前に確認しておく必要があります。

まずは応募者の集計・抽選です。
以前はTwitter APIを利用したさまざまな無料のキャンペーン用のサービスがあったのですが、2023年にAPI が有料化されたことによりそれらのサービスが終了。現在は有料サービスを利用するか、無料(手動)で集計するかの二択となっています。
無料(手動)の場合は、ポストの右上にある「もっと見る」から「ポストのエンゲージメントを表示」させて「引用」「リポスト」「いいね」をしてくれたアカウントを表示させることができるので、それらをうまく利用して当選者を決めていきましょう。
そして当選者への連絡方法です。
ほとんどの企業アカウントがDMで当選者に連絡をする、という方式だと思います。
私も最初はDMで連絡しDMに直接個人情報を入れていただいていたのですが、情報漏えいの危険があるかもしれないということで、途中からGoogleフォームを利用し始めました。
Googleフォームならデータをスプレッドシートに抽出することもできるのでこちらの作業負担も少なくなりますし、なによりみなさんに安心してキャンペーンに参加していただけるのでオススメです。
くれぐれも個人情報の取り扱いには注意してくださいね。
ここまで準備したらいよいよキャンペーン開始です。
準備本当にお疲れ様でした…あとはご応募してくれることを祈るのみ…!
…と、いいたいところですが、ここで最後の鍵が…
キャンペーンを成功に導く鍵⑦「キャンペーン中、キャンペーン後も気を抜かない」
ようやく…ようやくここまで来ましたね…!!!
これが最後の鍵ですよ…!!!

まずはキャンペーン中に応募を促進するために定期的にアピールすることです!
よく行われているのが次の施策です。
- キャンペーンポストを固定する
- キャンペーン期間中だけアカウント名に「(アカウント名)キャンペーン中」と入れる(※認証マークありのアカウントは一定期間アカウント名を変更できなくなりますのでご注意ください)
- 見られることが多い朝・夕の挨拶ポストにキャンペーンポストを引用
- キャンペーンを応援してくれたツイートをRP(リプでお礼も言いましょう!)
過去には最終日付近になって「キャンペーンをやっていたのを知らなかった」と言われたこともあります。
ポストはどんどんタイムラインを流れていってしまうので、定期的にアピールして色んな人の目に留まるようにしましょう!
また、「修行其の三」でもお話ししましたが、Xでは「返報性の法則」が働きやすいので、日頃から他企業アカウントのキャンペーンを見つけたら応援RPするように心掛けておくと、キャンペーンを行ったときに応援してもらえるかもしれませんよ〜!
さて、そんなこんなでキャンペーンは終了です。
が!
ここからが最後の仕上げ!
キャンペーン後も気を抜かずにがんばりましょう。
キャンペーンが終了したらプレゼントの発送準備を行いますが、このとき一緒に会社のアピールになるような資料(会社案内や商品パンフレットなど)を入れましょう!
なぜキャンペーンをやろうと思ったのか…それは会社の認知度を上げるためでしたよね。
最後のひと押しとしてぜひ入れておきましょう。
また、キャンペーン参加に対するお礼やプレゼント内容を記載したお手紙も添えておきましょう。(Xで当選報告をしてもらいたい場合はここに書いておきましょう!当選者の方が投稿してくれたらコメントやRPをするのをお忘れなく)
そしてプレゼントを発送したら…キャンペーン…終了です…!!!!!

最後に、会社に報告するための記録を忘れずに!どれだけフォロワーが増えたのか、どのくらい応募があったのかなど、しっかりメモしておきましょう。(数字は大事!)
今日の修行まとめ
というわけで、修行其の五は「X(旧Twitter)キャンペーンを成功に導く7つの鍵とは?!(実践編)」でした。
まだキャンペーンを実施したことがない中の人も、ぜひこの修業を参考に挑戦してみてください!
そして最後の最後にひとつだけ。
キャンペーンでせっかくフォローしてくれても「日々の投稿が面白くない」という理由でフォローを外す方もかなりいます。(もちろんキャンペーンのためだけにフォローする方の解除はかなりあります。詳しくは「修行其の四」参照…)
キャンペーン後こそX運営のがんばりどき!
新しくフォローしてくれたみなさんをどんどん楽しませてあげてくださいね。
それでは、次回の修行もお楽しみに!

「X運用について誰かに相談したい…」
そんなちょっとした悩み。
“インキちゃん中の人”に話してみませんか?
楽しいX運用について一緒に考えていきましょう!
\お気軽にDMでご相談ください/
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