2024.04.30
Yくん
ラッキーナンバーって…「スクリーン角度」だったの?!
そう、「スクリーン角度」!
印刷するためには絵柄を紙に移すための「版」が必要なのは知ってるよね。
例えばフルカラー印刷をしたいなら、カラーデータをC・M・Y・Kの4色の網点に分解して作った4つの「版」が必要なんだ。
「版」では規則正しく配置した「網点」の大小で色の濃さ・階調を表現しているんだけど、カラー印刷など複数の版を重ねて印刷する場合、各色の網点の微妙な傾きによって「モアレ(干渉縞)」が発生してしまうことがあるんだ。
この「モアレ(干渉縞)」を緩和するために重要なのが「スクリーン角度」ってわけ。
Kくん
Yくん
本来データとしてあるはずがない縞模様が出てしまったら印刷物として非常に見栄えが悪いもんね…
その通り!
だからモアレが出にくいように各色の網点の角度を変えているんだ。
これがスクリーン角度!!!
Kくん
Yくん
その数字がさっき教えてくれたラッキーナンバーってわけだね!
そうそう!
まず、一番目立つ色の「K」を一番モアレが起きにくい45度に設定するんだ。
そして次に目立ってしまう「C」「M」をKから30度ずらして配置(15度と75度など※)。
最後にあまり目立たないYを各色から15度ずらす(30度や0度など※)。
これがモアレを出にくくするスクリーン角度の正体だよ。
※具体的な角度は各社さまざまです。
Kくん
Yくん
モアレが緩和できる…ぼくたちにとって本当にラッキナンバーとも言えるわけだね!
すでに印刷会社ではデータを網点に変えるときに各色がこの角度になるように設定しているから、任せておけば安心だよ。
ぼくたちは絶対に忘れないようにしようね!
Kくん