2021.08.10
Cくん
Kくん、急に反応するからビックリしたよ…
だって!
「面」「台」といえば誰だって「面付け」だと思うでしょ?!
Kくん
Mくん
あ〜それ!
「面」とか「台」とか「面付け」とか…何なの?
例えば、A4の両面印刷のチラシで考えてみよう。
まず「面」は印刷面のこと。
「表面」「裏面」なんて言ったりするよね。
印刷機では、菊全判(636mm×939mm)や四六全判(788mm×1091mm)といった大きなサイズの印刷用紙を使用するから、用紙サイズに合わせてデータを何面も並べることができる。
この用紙サイズに合わせて印刷データを何面も並べる作業を「面付け」というんだ。
A4なら菊全判1枚に8面付けできるから、一枚で8部のチラシができることになるね。
そして印刷機用に面付けした「表面」と「裏面」を合わせて「1台」と数えるんだよ。
Kくん
Cくん
チラシだけじゃなくて、たとえば本みたいに全ページ違う「面」のときはどうなるの?
良い質問だね!
本のように全ページ違う面の場合は、1枚の紙を折ったときにページが通るように面付けするんだ!
この面付けされた状態のものを「折」(おり)というよ!
そして基本的には表面・裏面にそれぞれ8面ずつ面付けして表裏で16面、つまり16ページで1つの折となるように面付けしていくよ。
こうすると、2折なら32ページ、3折なら48ページの本ができあがるんだ。
印刷機用の表裏で「1台」と数えるから、本のようなページ物の場合、台数が多くなるんだよ。
Kくん
Mくん
表裏で1折、表裏で1台…
「台数」は「折」と一緒ってこと?
うーん、台数は折と一緒のようで少し違うんだ。
例えば140ページの本を印刷する場合、まずは最大に面付けできる16ページ折がどれくらいできるか計算するよ。
【140÷16ページ=8折あまり12ページ】
ページ割りは2の倍数で考えなきゃいけないから、あまりの12ページを8ページと4ページに分けて、【16ページが8折、8ページが1折、4ページが1折】で構成されることになる。
このとき、16ページ折は表面・裏面ともに8面ずつ面付けできて用紙も余らないけど、8ページ折は用紙の半分しか使わないし、4ページ折は1/4しか使わない…
こうなると残った用紙の部分がもったいないから、8ページ折と4ページ折を同じ紙に付け合わせて印刷するっていうやり方もあるんだ。
こうすると印刷の台数は実際の折より少なくなるってわけ。
Kくん
Mくん
なるほどー!!!
用紙が半分空いてたらもったいないもんね!
Cくん
つまり「面付け」には、ページ物をページが通るように配置するっていうものと、無駄なく印刷するために折を配置するっていう2パターンがあるわけだ!
なんとなくわかったぞ!
Cくん飲み込みが早い!
「面」「台」「面付け」「折」という言葉は印刷〜製本にかけてとても大事なんだ。
ぼくが過剰に反応しちゃうのもわかるでしょ〜?!!
Kくん
Cくん
(そこは同意しかねる…)