2020.10.02
Mくん
「インキ総量」ってなんなの?
印刷はC・M・Y・Kの4つのインキを使うから、印刷用データもC・M・Y・Kをそれぞれ何%使うか…という感じで色を決めていくんだ。
例えば「赤」にしたいときは
M100%+Y100%
って具合にね。
絵の具を混ぜるようなイメージだよ。
Kくん
Yくん
なるほど!
その場合、M100%+Y100%でインキ総量は200%ってことになるんだね。
その通り!
そして、この考え方でいくと、最大でC100%+M100%+Y100%+K100%の400%の色を設定できるんだけど…
このデータで印刷すると大変なことになるんだよ…!!!
Kくん
Cくん
大変なこと…?!
それはね…
実際に400%を印刷すると、インキが多すぎて乾きにくくなるんだけど、
乾いてないのにすぐにまた次の紙が重なっていって…
次の紙に前のインキが付いてしまうんだ。
これが「裏移り(裏付き)」というトラブルなんだよ。
さらにそこから紙と紙がくっついて固まってしまう「ブロッキング」というトラブルが起きてしまうことも…!!!
Kくん
Mくん
データ上400%の設定は可能でも、実際の印刷には向かないんだね…
気をつけなきゃ!
印刷会社によって範囲はいろいろだけど、トラブルを起こさないためにはインキ総量を「300%以内」に抑えておけば安心だよ。
間違っても400%のリッチブラックにはしないようにね…!!!
Kくん