Webサイトのアクセスデータを取得しよう!Googleアナリティクス4の導入・設定方法を解説
2023年01月31日
サイト分析に必須のアクセスデータの取得は、Webサイトの制作・公開と同時に取得できるようにするのが理想です。
そのため、Webサイトの公開前からサイト分析ツールの導入の目処を立てることが必要です。
アクセスデータの取得ツールは様々なものが存在します。
その中でも無料で使えて機能豊富なGoogleアナリティクス4(GA4)の導入方法について解説します。
※旧バージョンの「ユニバーサルアナリティクス」は2023年7月1日をもってツールのサポートが終了し利用できなくなるため、本記事では新バージョンの「Googleアナリティクス4」について解説します。
Googleアナリティクス4(GA4)とは?
「Googleアナリティクス4(GA4)」は、Google社が提供するWebサイトのアクセスデータを無料で取得・集計・分析できるツールです。
独自のタグをサイトに設定することでアクセスデータを自動で取得するだけでなく、取得したデータを自動的に分類・集計してレポートにまとめてくれます。また、サイトの分析を支援するレポートテンプレートも用意されています。
無料とは思えない機能の豊富さが売りで、アクセスデータの取得ツールとしてはこれさえ入れておけば問題ないといえる代物です。
Googleアナリティクス4のレポート画面
Googleアナリティクス4は、以下のような様々なアクセスデータを自動で取得してくれます。
アクセスデータ | 詳細 |
---|---|
集客 | サイトへの集客に関するデータ ユーザー数、新規ユーザー数、流入経路、訪問数 |
ユーザー | サイトに訪れたユーザーに関するデータ ユーザー属性(国、市区町村、性別、年齢、言語など)、ユーザーの利用環境(プラットフォーム、OS、デバイス、ブラウザ、画面の解像度など) |
行動 | Webサイトを訪れたユーザーの行動に関するデータ 閲覧ページ、表示回数(ページビュー数)、滞在時間、コンバージョン数、クリック数、スクロール数、ファイルのダウンロード、動画の視聴、フォームの操作、サイト内検索 |
Googleアナリティクス4の導入方法
ここからはGoogleアナリティクス4の導入方法について解説します。
基本的な導入の流れは以下の通りです。
- アナリティクスアカウントの作成
- アナリティクスプロパティの作成
- データストリームの設定
- 計測タグの追加
- 計測の確認
それでは各行程を詳しく解説していきましょう。
1.アナリティクスアカウントの作成
Googleアナリティクス4導入の第一行程は、アナリティクスアカウントの作成になります。
※ユニバーサルアナリティクス(旧バージョン)を導入済みの方は「その他のアナリティクスプロパティの作成方法」をご覧ください。
手順1:Googleアナリティクスページを開く
下記のURLからGoogleアナリティクスのページを開き、「さっそく始める」をクリックします。
https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/analytics/
手順2:Googleアカウントへのログイン
Googleアカウントへのログイン画面が表示されます。
メールアドレス(または電話番号)とパスワードを入力して、Googleアカウントにログインします。
※アナリティクスアカウントの作成にはGoogleアカウントが必要です。Googleアカウントを持っていない場合は、画面左下の「アカウントを作成」からアカウントを作成してください。
手順3:アナリティクスアカウントの作成
「Googleアナリティクスへようこそ」という記載されたページが開くので、[測定を開始]ボタンをクリックします。
その後表示される「アカウントの設定」画面でアナリティクスアカウントの設定を行います。
設定項目 | 推奨設定内容 |
---|---|
アカウント名 | 会社名など誰のアカウントかわかる情報で問題ありません。 |
アカウントのデータ共有 | すべてチェックで問題ありません。 |
これでアカウントの設定は完了です。
[次へ]ボタンをクリックしてプロパティの設定に移ります。
2.アナリティクスプロパティの作成
Googleアナリティクス4導入の第二行程は、アナリティクスプロパティの作成になります。
アナリティクスアカウント作成の続きから解説します。
手順1:プロパティの設定
「プロパティの設定」画面で各項目を設定します。
設定項目 | 推奨設定内容 |
---|---|
プロパティ名 | サイト名を入力します。 |
レポートのタイムゾーン |
|
通貨 | 任意の通貨単位を設定します。 |
上記の設定が完了したら、[次へ]ボタンをクリックします。
手順2:ビジネスの概要を設定
「ビジネスの概要」画面で各項目を設定します。
設定項目 | 推奨設定内容 |
---|---|
業種 | 該当する業種を選択します。 |
ビジネスの規模 | 該当する従業員規模を選択します。 |
利用目的 | Googleアナリティクスの利用目的を選択します(複数回答可)。 |
上記の設定が完了したら、[作成]ボタンをクリックします。
利用規約ウィンドウが表示されるので、国の選択と2箇所のチェックを行い、[同意する]ボタンをクリックします。
アナリティクスアカウントとアナリティクスプロパティが作成され、Googleアナリティクス管理画面が開きます。
その他のアナリティクスプロパティの作成方法
アナリティクスプロパティの作成方法は上記以外にも2通り存在します。
- 既存のアナリティクスアカウントから新規でプロパティを作成する場合
- 既存のユニバーサルアナリティクスプロパティにGA4プロパティを追加作成する場合
それぞれの手順を解説します。
既存のアナリティクスアカウントから新規でプロパティを作成する場合
アナリティクス管理画面の[+ プロパティを作成]ボタンをクリックすることで新規のアナリティクスプロパティを作成することができます。
新規サイトのアクセスデータを取得したい場合などに活用しましょう。
作成の手順は上記と同様です。
既存のユニバーサルアナリティクスプロパティにGA4プロパティを追加作成する場合
旧バージョンとなるユニバーサルアナリティクスを導入済みのサイトにGアナリティクス4プロパティを追加することも可能です。
手順1:GA4設定アシスタントを選択
該当のユニバーサルアナリティクスプロパティのメニューを開き「GA4設定アシスタント」を選択します。
手順2:新規GA4プロパティの作成
「新しいGoogleアナリティクス4プロパティを作成する」の[はじめに]ボタンをクリックします。
その後、ウィンドウが表示されるので[作成して続行]ボタンをクリックします。
手順3:ユニバーサルアナリティクスプロパティとの接続
新規GA4プロパティの作成が完了し、自動的に既存のユニバーサルアナリティクスプロパティと接続されます。
この方法でプロパティを作成した場合、ユニバーサルアナリティクス計測用のタグを利用してGA4の計測を行うため、GA4用の計測タグを追加する必要はありません。
3.データストリームの設定
第二行程でプロパティの作成が完了しました。
第三行程では、このプロパティにアクセスデータの計測先となるWebサイトやアプリを指定します。
手順1:データストリームでプラットフォームを選択
プロパティメニュー内の「データストリーム」を選択し、該当の計測先プラットフォームを選択します(本記事では「ウェブ」を選択)。
手順2:データストリームの設定
「データストリームの設定」画面が開くのでウェブストリームの設定を行います。
設定項目 | 推奨設定内容 |
---|---|
ウェブサイトのURL | 計測先となるWebサイトのURL(ドメインまで)を入力します。 |
ストリーム名 | ストリーム名を入力します。サイト名などわかりやすい名称がオススメです。 |
設定完了後、[ストリームを作成]ボタンをクリックします。
ウェブストリームの設定が完了し、詳細が表示されます。
これで計測先のWebサイトの指定は完了です。
4.計測タグの追加
第四行程は、計測タグの追加です。
計測タグを計測先Webサイトの計測対象ページに追加することでアクセスデータの計測が可能になります。
※計測タグが追加されたページのみアクセスデータの計測が可能になるため、計測したいページ全てにタグを追加しましょう。
手順1:タグの実装手順を表示する
該当のデータストリーム(記事ではウェブストリーム)の詳細を表示し、上部または下部にある「タグの実装手順を表示する」を選択します。
手順2:計測タグをWebサイトのヘッダー内に追加する
「実装手順」の「手動でインストールする」タブを選択すると計測タグが表示されます。
タグが記述されたエリアの右上にある[コピー]アイコンをクリックしてコピーし、計測先Webサイトの対象ページのヘッダー内(HTMLの<head>と</head>の間)にペーストします。
計測対象ページ全てにタグを追加したら作業完了です。
その他の計測タグの追加方法
ウェブサイト作成ツールやCMSでWebサイトを構築している場合は、それらの機能を利用してタグを追加することも可能です。
詳細は、「実装手順」の「ウェブサイト作成ツールまたはCMSを使用してインストールする」タブを参照してください。
また、Gogleタグマネージャーを使用して追加することも可能です。
https://marketingplatform.google.com/about/tag-manager/
Rabbity-CMSなら計測タグの追加も簡単!
当社独自CMSのRabbity-CMSなら、Googleアナリティクスとの連携機能を使って計測タグをたった1箇所にコピペするだけで完了します!
Rabbity-CMSを詳しく知りたい方はサービスサイトまたはサービス資料をご覧ください。
5.計測の確認
最終行程として計測が正しく行われているかを確認します。
手順1:レポートの表示
管理画面の左メニューから「レポート」を選択します。
手順2:リアルタイムレポートの表示
レポートメニュー内の「リアルタイム」を選択します。
手順3:アクセスの確認
リアルタイムレポート内左上の「過去30分間のユーザー」でアクセスがあるかを確認します。
公開したてのサイトの場合、外部アクセスがまだない可能性があるため、自身でWebサイトにアクセスして確認することをオススメします。
これでGoogleアナリティクス4の導入が完了しました。
Googleアナリティクス4の初期設定方法
ここからは導入完了後すぐに設定しておきたい項目の設定方法について簡単に紹介します。
アクセス管理
プロパティメニューの「プロパティのアクセス管理」から、アナリティクスにアクセスできるアカウントを管理することが可能です。
サイトの運用メンバーや上司などにレポートを共有したい場合はアクセス権限を付与しておきましょう。
手順1:プロパティのアクセス管理を選択
プロパティメニューの「プロパティのアクセス管理」を選択し、右上の[+]アイコンから「ユーザーを追加」を選択します。
プロパティメニューの「プロパティのアクセス管理」を選択
右上の[+]アイコンから「ユーザーを追加」を選択
手順2:役割と制限を設定しユーザーを追加
「役割とデータ制限の追加」画面で、追加したいユーザーのメールアドレス、役割、データの制限を設定し、右上の[追加]ボタンをクリックします。
これで別アカウントへのアクセス権限の付与が完了します。
データ保持期間
「探索」機能で設定できるデータの保持期間を設定できます。
デフォルトは「2か月」となっていますが、「探索」機能活用のために「14か月」に変更しておきましょう。
手順1:データ保持設定を表示
プロパティメニューの「データ設定」から「データ保持」を選択します。
手順2:データ保持期間の変更
「ユーザーデータとイベントデータの保持」画面でイベントデータの保持期間を「14か月」に変更し、[保存]ボタンをクリックします。
拡張計測機能
拡張計測機能を利用することで、サイト上でユーザーが行った特定の行動をイベント値として自動的に計測してくれるようになります。
手順1:該当ストリームの詳細から拡張計測機能を表示
プロパティメニューの「データストリーム」を選択し、拡張計測機能を設定したいストリームを選択して詳細画面を表示します。
拡張計測機能がオフの場合はオンに変更します。
また、測定中項目の右横にある歯車アイコンをクリックして、拡張計測機能の詳細を表示します。
手順2:拡張計測機能の設定
拡張計測機能の詳細設定画面で計測したい項目をオンにします。
すべての項目をオンにして問題ありません。
設定が完了したら右上の[保存]ボタンをクリックします。
内部トラフィックの除外
内部トラフィックとは社内から自サイトへのアクセスのことです。
自身や他の社員がWebサイトにアクセスした際のアクセスデータを取得してしまうとサイトを正しく評価することができません。
そのため、内部トラフィックによるアクセスデータを除外する設定を初期段階に行っておきましょう。
手順1:タグ設定を表示
プロパティメニューの「データストリーム」を選択し、該当のストリームを選択して詳細画面を表示します。
詳細画面の「タグ設定を行う」を選択します。
手順2:内部トラフィックの定義を表示
「Googleタグ」画面の「設定」項目の右にある「すべて表示」をクリックしてメニューを展開し、「内部トラフィックの定義」を選択します。
詳細画面の「タグ設定を行う」を選択します。
「すべて表示」をクリックします
「すべて表示」展開後、「内部トラフィックの定義」を選択します
手順3:内部トラフィックを定義
「内部トラフィックの定義」画面で「内部トラフィックルール」の[作成]ボタンをクリックします。
「内部トラフィックルールの作成」画面で各項目を設定します。
設定項目 | 設定内容 |
---|---|
ルール名 | 自社のどのトラフィックかわかる名称を入力します。 |
traffic_typeの値 | 変更なし |
IPアドレス |
マッチタイプを選択し、値を入力します。 ※自社のIPアドレスが不明な場合は、値の右上の「IPアドレスを確認」を利用して確認してください。 |
設定が完了したら右上の[作成]ボタンをクリックします。
手順4:データフィルタの編集
プロパティメニューに戻って「データ設定」から「データフィルタ」を選択し、該当する「内部トラフィック」の[>]ボタンをクリックします。
表示された「データフィルタの編集」の「フィルタの状態」を有効にして右上の[保存]ボタンをクリックすると定義した内部トラフィックの値がレポートから除外されるようになります。
まとめ
本記事では、Googleアナリティクス4の導入方法と初期設定方法について解説しました。
ぜひあなたのWebサイトにもGoogleアナリティクス4を導入してアクセスデータを取得し、サイトの成果向上や改善に向けてデータを活用しましょう。
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