デジタルマーケティングにおけるWebサイト・ホームページの役割とは?
2022年05月24日
あなたの会社は、Webサイト・ホームページを所有していますか?
中小企業庁の『2013年版中小企業白書』によると小規模事業者で5割弱、中規模企業で約8割が自社Webサイト・ホームページを所有しているという調査結果が出ています。※1
2012年で既にこれだけの所有率があるので、2022年現在ではさらに増加していることでしょう。
このように企業活動の必須ツールとなっているWebサイト・ホームページは、デジタルマーケティングにおいても必須のツールといえます。
本記事ではWebサイト・ホームページがデジタルマーケティングにおいてどのような役割を担っているかについて解説します。
デジタルマーケティングにおけるWebサイト・ホームページの役割
Webサイト・ホームページ(以降Webサイトと表記)は、デジタルマーケティングにおいて母艦となる最も重要なデジタル媒体です。
具体的には、「露出経路の受け皿となる」、「商品・サービスの理解度を高める」、「アクションを起こしてもらう」といった役割を担います。
デジタルマーケティングの詳細をまとめた記事も作成していますので合わせてご覧ください。
「ビジネスにデジタルを活用する。中小企業が取り組むべきデジタルマーケティングとは」を見る>
露出経路の受け皿となる
商品・サービスや会社、作成したコンテンツなどを知ってもらうためには、SNSで発信したり広告を出したりといった露出が必要になります。
しかし、ほとんどの露出手段には文字数や範囲、時間などの制限があるため商品・サービスの詳細までを伝えることができません。
そのような露出経路の受け皿となるのがWebサイトです。
基本的にWebサイトには情報量の制限がないため、商品・サービスなどに関するあらゆる情報を掲載することができます。
露出経路で伝えられなかった情報をWebサイトが代わりに伝える受け皿となることで、ユーザーの認知度向上に貢献することができるのです。
※Webサイトは、デジタルの露出手段だけでなく、オフラインの露出手段にとっても受け皿としての役割を担うことができます。
商品・サービスの理解度を高める
あなたが商品を購入したりサービスを利用したりする場合、事前にその商品やサービスの詳細を知りたいと考え行動すると思います。
なぜならば、失敗したくないからです。誰もが商品の購入後、サービスの利用後に正解だったと思いたいはずです。そのためには事前に商品やサービスがあなたにとってメリットがあるかを調べて購入に値するという納得感を得る必要があります。
このようなユーザーに対して制限なく情報を掲載できるWebサイトはユーザーの商品・サービス理解度を高める役割を担えます。
ユーザーが知りたいと感じている情報を網羅的に掲載できれば、商品・サービスのメリットを理解したユーザーが安心して購入・利用することができるようになるのです。
アクションを起こしてもらう
露出経路からWebサイトへ流入してもらい、商品・サービスなどの詳細情報を閲覧して理解度を高めてもらってもそこで終わってしまったら、そのWebサイトはビジネスに貢献することができません。
そのため、問い合わせや見積り依頼、商品の購入、サービス利用の予約などのアクションをユーザーに起こしてもらう必要があります。
Webサイト上でユーザーがアクションを起こすことで、受け皿や理解度向上といった間接的なビジネス貢献だけでなく、売上向上といった直接的なビジネス貢献の役割も担うことが可能になるのです。
3つの役割を担うために必要なWebサイトの機能
前項でデジタルマーケティングにおけるWebサイトの3つの役割について解説しました。
これらの役割を担うためには以下のような機能をWebサイトに搭載する必要があります。
興味を持ってもらう、理解度を高めてもらうためのコンテンツ
商品・サービスや会社に興味を持ってもらう、理解度を高めてもらうためのコンテンツは、3つの役割全てに影響する重要な機能です。また、BtoB、BtoCといったビジネスモデルの違いに関係なく必要な機能であるといえます。
このようなコンテンツがないWebサイトは、デジタルマーケティングに全く貢献しない媒体となってしまいます。
コンテンツはユーザーの検討フェーズ別に用意することで大きな効果を発揮します。
ユーザーに知ってもらうフェーズでは、商品・サービスを利用してもらうための前提となる課題・問題の原因や解決する方法を伝えるコンテンツを用意することで、ユーザーに課題を認識してもらいます。
興味を持ってもらうフェーズでは、商品・サービス情報や企業情報などのコンテンツを用意することで前フェーズで認識した課題を解決できる商品・サービスであると興味を持ってもらいます。
メリットを理解してもらうフェーズでは、料金や導入事例などの比較・検討が可能なコンテンツを用意することで商品・サービスのメリットを理解してもらい、購入・利用へのアクションにつなげます。
検討フェーズ | コンテンツ例 |
---|---|
知ってもらうフェーズ |
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興味を持ってもらうフェーズ |
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メリットを理解してもらうフェーズ | 比較・検討が可能なコンテンツ(料金、導入事例など) |
ユーザーに直接情報を届けられるようにするための仕組み
ユーザーを露出経路からWebサイトへ誘導できたからといって、その後もユーザーがWebサイトを継続的に見てくれるとは限りません。
商品・サービスの理解度向上やアクションを起こしてもらうためには、ユーザーに直接情報を届けることで定期的な接触を図ることが必要です。
そのため、Webサイト上にメールアドレスなどのユーザーの情報を取得する仕組みを搭載します。
BtoBモデルであればお役立ち資料やサービス資料のダウンロード、無料セミナー、サービスの体験版利用などを設置し、個人情報の入力フォームへ誘導します。
得られた個人情報を活用して、新商品の情報や新たに掲載した情報などを届けて定期的な接触を図ります。
BtoCモデルであれば会員登録機能を搭載することで個人情報を取得します。
新商品の情報、セール情報、クーポンの配布などで定期的な接触を図り、ユーザーの顧客化や顧客のリピーター化につなげます。
ビジネスモデル | 仕組み例 |
---|---|
BtoB |
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BtoC |
|
ユーザーがアクションを起こす場
Webサイトの役割のひとつである「アクションを起こしてもらう」でも述べた通り、ユーザーのアクションはビジネス貢献において重要な指標です。
そのためWebサイト上にユーザーがアクションを起こす場を設けます。
BtoBモデルであれば、相談の問い合わせや見積り依頼などが可能なフォームの設置、電話番号の掲載などを実施します。
BtoCモデルであれば、サービスの利用予約や商品の申込みができるフォームの設置、商品を購入できるEC機能(ECサイト)の搭載などを実施します。
ビジネスモデル | 仕組み例 |
---|---|
BtoB |
|
BtoC |
|
まとめ
デジタルマーケティングにおいてWebサイトは母艦であり、それがなければデジタルマーケティングで成果をあげられないといえる存在です。
そのため、Webサイトの作成は最初に取り組むべき施策と言えます。Webサイトの役割を理解し、必要な機能を搭載したWebサイトを作成することを心がけましょう。
参考資料
※1:中小企業庁『2013年版中小企業白書』 第2部-4章-1節-2 ITの導入の状況
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H25/h25/html/b2_4_1_2.html
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