X(旧Twitter)を運用する目的は何?―インキちゃん中の人の企業公式X(旧Twitter)修行【其の一】
2021年05月25日
こんにちは!
X(旧Twitter)で「インキちゃん@木元省美堂 企画デザイン室(@kmtkikakudesign)」を運営しているインキちゃん中の人です。
今回のテーマはズバリ「目的」!
ここで質問です!
企業公式Xの中の人をしているみなさんはXを運用する「目的」ってはっきりと言えますか?
「フォロワーを10,000人にすること」?
「毎日投稿すること」?
目的を持たないX運用は何が怖いのか…これを読むとよーくわかりますよ〜!
さあ、いよいよ修行開始です!
(2024年4月更新)
Xを運用することが目的になってませんか?
先程の質問にドキッとした人もいるかもしれませんが、企業公式Xを運用する目的がはっきりと言える人はどのくらいいるでしょうか?
「前からあったアカウントを引き継いだだけだから…」
「どの会社もアカウントを持っているから始めてみたんだけど…」
「上司にやれって言われて…」
なんて声も聞こえてきそうです。
かくいう私はどうだったかというと…すごーく気軽な気持ちで開設しました。(説得力ゼロ)
だってですよ! だってXって無料のツールじゃないですか!
無料で始められて、無料で運用できて、みんなやってるし、じゃあうちの部署でもアカウント作ってみようか!って感じでアカウントを開設したんです。←言い訳
そう、最初の1年間の暗黒期(前回参照)は気軽に始めて「Xを運用することが目的」になっていたわけですね。
とにかく始めれば何かが起こるだろう、何かが変わるだろうという淡い想いを抱いていた私…
そんな淡い想いは前回のグラフを見てもらうと良くわかる通り、粉々に打ち砕かれます。
本当にもう無慈悲に…目的を持たないX運用ほど成果が出ないものはありません。
そう、「運用すること」が目的になってしまっては成果も何もないのです。
指標がないので何が上手くいっている状態なのかダメな状態なのかもわかりません。もっというと運用(うまく活用すること)もできていませんでした。投稿することが運用することだと勘違いしていたので…(アイタタタタ…)
そんな過去の私のようにならないために、もし目的がはっきりと言えない人は今すぐ目的を設定しましょう!今ですよ!!!
…おっとその前に! 「目的」の意味を間違えると大変なので先を続けますね!
そもそも「目的」ってなんだろう?
目的、目的、と言ってきましたが、まずはそもそも目的がどのようなものかをはっきりさせておきましょう。
問題です!次の2つは目的でしょうか?
「◯月までに10,000フォロワーを達成する!」
「毎日必ず投稿する!」
…
(シンキングタイム♪)
…
正解は…「目的ではない」です!
この2つは「成すべき状態」や「達成すべき数量」を表しているので「目標」になります。
では目的とは何か。
それは「目標+意味(〜のために)」です!
…と言われてもピンとこない私のような人のために例を見て考えていきましょう。
例:「◯月までに10,000フォロワーを達成する!」
これは目標でしたね。数値目標です。
でも、一体何のために10,000フォロワーを達成したいのでしょうか? この例で考えられるのは…
・自社商品をたくさんの人にアピールするため
・自社をたくさんの人に知ってもらうため
・発信した情報をたくさんの人に届けるため
などが考えられますね。
…そう!!! それです!!! それこそが「意味(〜のために)」なのです!!!
つまり数値目標とそこにある「自社商品をたくさんの人にアピールするために」「自社をたくさんの人に知ってもらうために」「発信した情報をたくさんの人に届けるために」などの意味が合さって初めて「目的」となるわけです。
さあ、目的についてバッチリ理解できたところで、自社のXアカウントは何のために運用しているのか「目的」を設定してほしいのですが、ここで問題なのは数値目標以外の「何のために」がない場合です。
(「何のために」がはっきりした人はそれを「目的」に設定しましょう。)
次はどうやったら「何のために」が考えられるかを見ていきましょう。
アカウントのあり方を考えよう
私たちは一体何のためにXを運用し、何のために数値目標を掲げているのでしょうか。
これを考えることは「アカウントのあり方を考える」ともいえますね。
そんなこと言われてもよくわからない、という方のために、ここを抜きにして目標だけを追い求めた場合にどうなるのか、ちょっと考えてみましょう。
例えば、フォロワーを増やしたい場合。
ただフォロワーを増やすという目標を達成するだけのためにキャンペーンを行ったとしましょう。
もちろん、キャンペーン自体が悪いわけではありません。いつも応援してくれるフォロワーの皆様に感謝を込めて行ったり、もっと自社商品を知ってもらうためのプレゼントだったり、目的を持って行うキャンペーンは良いと思うんです。
問題なのは自社の業務に関係のない商品券や商品を配ってとにかくフォロワー数だけを追い求めた場合です。
キャンペーンが終わったとき、そこにいるフォロワーのみなさんは自社の業務やアカウントのことを知ってくれたわけではなく、商品券や商品が欲しくてフォローしてくれた人たち。この場合、キャンペーンをやらなくなった途端にフォローを外され、それを阻止するためにまた商品券などを配る…という自転車操業状態に陥ります。もはや何のために数値目標を達成したのか…その先のアカウントにはフォロワーの数字以外の何も残りません。(コワイ!)
また、フォロワーを増やすこと以外が目標の場合も同じです。
例えば「毎日必ず投稿する」という目標を設定した場合。
何のために投稿をするのかが明確でなければ、とにかくその目標を達成するために朝のあいさつだけでも…と毎朝毎朝1日1回土日祝も関係なく365日あいさつをするだけです。そして1年経って目標は達成されても「何のためにXを運用しているのかわからない…」と気づくことでしょう。
これは怖いですよ…土日祝もがんばったのにがんばった意味がどこにもないのですから…
これで「何のために」がない、つまり「目的」がない怖さが十分理解できたのではないでしょうか。
大事なのは、「フォロワーを増やしてどうしたいか」「アカウントをどう見せたいか」というところ。
そして、そこさえ明確になっていれば、日々の投稿も「何を言えばいいんだ…」なんて悩むことはないんです。
いつでも「目的」に立ち返り、「このポストは自社の認知度を上げるためという目的に適っている」などと判断できるからです。
キャンペーンもしっかりと目的を持って行えば、効果はどうだったか、次はどうするか、などいろいろ考えられますね。
くだけた投稿もそれを見た人が面白いアカウントだと認識してくれたら自社の認知度向上に繋がる…と思えばオッケーなのです。 そこは気楽に考えていきましょう。(次回以降でこの辺もお話します!)
というわけで、修行其の一は「目的を決める」でした。
みなさんしっかりと目的は設定できましたか?
次回の修行までに目的をバッチリ設定してX運用に意味を持たせていきましょう!!!
「X運用について誰かに相談したい…」
そんなちょっとした悩み。
“インキちゃん中の人”に話してみませんか?
楽しいX運用について一緒に考えていきましょう!
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