無理なくX(旧Twitter)運用を続けるために必要なこと―インキちゃん中の人の企業公式X(旧Twitter)修行【其の二】
2021年06月25日
こんにちは!
X(旧Twitter)で「インキちゃん@木元省美堂 企画デザイン室(@kmtkikakudesign)」を運営しているインキちゃん中の人です。
今回のテーマは「無理なくX(旧Twitter)運用を続けるために必要なこと」です。
「企業公式として運用するからにはしっかりした情報を提供しなきゃ」と固くなってなかなか投稿できないと悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし休んでしまうと途端に露出が下がり、忘れられてしまうのがXの世界…無理して投稿しようとしても長続きしない、でも休めない!もう一体どうすればいいの…?! 今回はそんなお悩みを解消していきたいと思います。
さあ、今日も修行開始です!
(2024年4月更新)
X(旧Twitter)は情報発信ツール?
企業公式Twitter(現X)を始めてすぐ、私は思いました。
「毎日毎日投稿することが…ない…」
なんとなく始めた初期のころ(修行其の一参照)、「自社、そして自部署の認知度を高めるためにはとにかく発信だ!」と今まで書いた実績紹介の記事などを紹介していた私。
あまり記事のストックもなかったので、2〜3日に1回(ひどいときは1週間に1回)くらいでいいか…と間隔を空けて投稿したのですが、すぐに底を突いてしまいました。
他に発信といえば…と辺りを見回してみたものの、社員の写真をアップするのは個人情報的な観点からNG、成果物(印刷物)はお客様のものなので勝手にSNSにアップすることができない…
そうして冒頭のような思いに至ったのでありました。
そして、何も投稿できないままXを開くことも少なくなっていきました。
そんなことをしてなんとなく日々が過ぎたある日、私は思ったのです。
「このままではダメだ…自然消滅してしまう…とりあえず、他の企業アカウントがどんなことを投稿しているのか見てみよう」と…
本当に気づくのが遅かったのですが、そこから、とりあえずタイムラインを眺めてみることにしました。
すると、信じられない事実がそこにあったのです…!!!
「え…? 企業アカウント同士がめちゃくちゃ交流してる…?!!」
しかも、業界などあまり関係なく、企業アカウント同士がまるで友達かのようにニックネームで呼び合ったり、時には顔文字だけで続けられる会話も…!!!
これを見つけたとき、私は本当にビックリしました。
ここまで読んでいただいたみなさんはお気づきだと思いますが、私はそれまで「Twitter(現X)は情報発信ツールだ」と思っていたんです。
つまり、企業を知ってもらうためにこちらから一方通行で発信して、良いと思ってくれた人がいいねや拡散など勝手に反応してくれるものなんだ、と勘違いしていたんですね。
しかし、このタイムラインで行われているのは一方通行ではない、双方向のコミュニケーション…思っていたのと違う…!
そう、Xの本当の姿は双方向のコミュニケーションがあって初めて成立する「コミュニケーションツール」だったんです…!!!※
※ここで注釈。
Xを完全に情報発信の場と決めて運用しているアカウントもあります。有名人やすでに認知度が高いコンテンツなどアカウントの性質と目的が適っている場合には有効ですね。この記事は弊社のような中小企業の企業公式X向けに書いていますのでご了承ください。そしてX社はXがコニュニケーションツールとは思っていないかもしれません…あしからず。
活発に投稿している企業アカウントを観察してみよう
Xを運営していく以上、プラットフォームであるXの性格を正しく認識することは重要なので、もう一度はっきりと言っておきましょう。
Xは情報発信ツールではなく、コミュニケーションツールです。
これを知っていれば初期の私のように一方通行で自社のPRばかりを投下して反応がないという失敗はしないでしょう…(もっと早く気づきたかった事実…)
では、そのようなXの世界で、どんな投稿をしていけばよいのでしょうか。
…うーん、「半年ROMれ」という言葉がありますが、半年もROMっていられないので、まずはタイムラインを眺めて、活発に投稿しているアカウントの動向を見てみましょう。
(なぜ毎日活発に投稿できるのか、気になるアカウントをベンチマークして毎日チェックするのがオススメです!)
①朝、帰りの挨拶投稿を必ずしている
②自分の投稿へのリプライ(返信)に返信している
③他のアカウントの投稿にリプライしている
④会話を続けている
という特徴が見えてきましたよ!!!
まず、「①朝、帰りの挨拶投稿を必ずする」。これはできそうですね!
企業公式X中の人としては朝、帰りの挨拶くらいはしたいものです。
次の「②自分の投稿へのリプライ(返信)に返信している」。
これはできる人も多そうですね。
そして「③他のアカウントの投稿にリプライしている」。
どうやらこの辺りから(あんまり他のアカウントにリプとかしたことないな…)という人が出てきそうです。
最後の「④会話を続けている」は(返信にいいねしたら終わりじゃないの…?どうしたらそんなことになるの…?!)と思う方もいるかも知れません。
ここからわかることは「リプライ(返信)」がXのコミュニケーションにおいて重要だということ。さらにコミュニケーションを取るためには待っているだけではなく自分から動く必要があるということ。当たり前ですが、これはとても大切です。
以前の私のように自社情報を投稿して放置していたのでは、たまに「いいね」はもらえても「リプライ(返信)」が来ることはほとんどありません…
…と、ここまで書いておいてなんですが、このくらいの考察はいろんな本にも載っていそうなので、「そもそもなぜこのアカウントはこんなに活発にコミュニケーションを取れるのか」を考えてみたいと思います。
さあ、急ですがみなさん考えてみてください!
…
…
(シンキングタイム)
…
…
わかりましたか?
…
…
そう、重要なことが見えてきましたね…(見えてきましたか…?)
…
…
答えは「中の人がXの世界を楽しんでいるから」です!!!
精神論、と言われてしまうとその通りなので何も言えないのですが、要するにXには「楽しむマインド」が必要不可欠なんです。
リプしてもらいやすい、思わずリプしたくなる投稿を考えること。
誰かの投稿にリプをすること。
楽しみながら気軽に、たくさん、とにかくXの世界に慣れていく。そのうち、なんとなくこういう言い回しはどうかな?とアイデアが出たり、この言葉使ってみようかな?と思ったり、気が合うアカウントも見つかるようになります。
これは今までネットの世界に慣れ親しんでいたかどうかはあまり関係ないと思います。実際私はほとんど親しんで来なかった勢なのですが、いろんな方とやり取りをしていくうちにXの感触を掴んでいった感じはあります(実際に掴めているかどうかは別ですが…)。
どんなことにも当てはまりますが、SNS、特にXは「習うより慣れろ」という言葉がぴったりだなと感じます。
つまり、Xの世界に飛び込んではじめて楽しさがわかってくるのです。
まずはXの世界を好きになりましょう。そして楽しむこと。
それが無理なくX運用を続けるために最も必要なことです。
では、実際にどんなふうにしたら楽しくなるのか、私が実践した具体例を見てみましょう…
インキちゃん中の人が実践したXの世界に馴染みやすくなる方法
最初に言っておくと、これは一例です。中の人の性格やアカウントの性質もあるので、絶対これをしなくちゃ!というわけではないですし、投稿内容というよりは手法になりますが、以下に私が実践したことを書いてみます。
①アイコンはわかりやすく
これはSNS全般に言えることですが、たくさんの投稿が流れている中で「あ!あのアカウントだ!」と見つけてもらうにはアイコンが大事になってきます。
なにしろPCでも1cmくらいの小さいアイコンなので、いろんなものが映っている写真や線の細いイラストは何なのかわからない可能性があります。
オススメははっきりした色合いで要素を少なくすることです。
インキちゃんアカウントも最初は企画デザイン室のロゴにしていましたが、字が小さくなり、ロゴマークもなんだかわかりにくくなってしまいました。そこで思い切ってインキちゃんの顔だけにしたところ、「黄色くて見つけやすい」と言ってもらえるようになりました。「タイムラインにインキちゃんの顔が流れてきて癒やされる」と言っていただいたことも…!
会社を象徴するものやロゴマークなど、なるべく情報量が少なく、すぐに覚えてもらえるものにすると効果があります。
②自分だけの挨拶を考える
インキちゃんアカウントでは、毎朝「おはインキです」と投稿しています。
これは交流がある株式会社西山ケミックスさんが考えてくれたもの!(ありがとうございます!)
挨拶はコレ!と決めると、とにかくそれで始めればよいので投稿のハードルが下がります。私の場合は「インキちゃん」ということを認識してもらえますし、リプにも「おはインキです」と返してもらえて、話しかけられやすくなりました。
企業の場合は名前を覚えてもらえるチャンスが広がりますね(インキちゃんは社名ではないのでアレなんですが…社名もそのうち覚えていただけるとうれしいです)。
③自分だけの顔文字を考える
Xは文字で交流するのですが、そこに自分の顔文字を入れると文章に「表情」が生まれます。
(私はインキちゃんの顔の雰囲気から (´・ᴗ・`) ←コレにしてみました)
自分の感情を
(´・ᴗ・`).。oO(今日もいい天気だね…)
と吹き出しにして言うこともできますし
(´・ᴗ・`;).。oO(あっメール送るの忘れてた!)
と少しアレンジして使うこともできます。
そして顔文字があると、文章ではなく顔文字だけでやりとりする、ということも可能に…!(あれは本当に衝撃でした)
みなさん本当に顔文字、絵文字使いが上手で、私も「そういう使い方もあるのか〜!」と日々学ばせていただいいています。
顔文字は検索するとたくさん出てくるので、それをうまく組み合わせてオリジナルの顔文字を作ってみるのも良いかもしれません。
④アカウントの人格をつくる
最後に「アカウントの人格」についてです。
これは各社様々な意向があるので一概には言えないのですが、キャラクターになりきったり、中の人の好きな食べ物やハマっているものを紹介するなどアカウントならではの特徴を作った方が断然運用しやすいです。なぜなら圧倒的に覚えてもらいやすくなるからです。
ただし「企業アカウントである」という大前提を忘れてはいけません。中の人の全てをさらけ出しすぎるのは大変危険なので、そこは間違えないようにしたいところです。(過去の企業アカウントの炎上例などは見ておいたほうが良いでしょう…)
企業を代表している以上、偏った発言や行き過ぎた発言は会社のダメージにもなりますし、一般の方からは「企業」として見られているので、当たり前ですが常に丁寧な対応を心掛けましょう。
今日の修行まとめ
というわけで、修行其の二のテーマ「無理なくX(旧Twitter)運用を続けるために必要なこと」の答えは「X(旧Twitter)の世界に飛び込もう」でした!
これを読んだらリプやいいねをつけること、そして投稿することはもう怖くなくなったはずです。むしろもっとリプしていかなきゃ!と思ったあなたはステキです。どんどんやりましょう。
次回の修行を読むまでに少ーし勇気を出して、いつも見ていただけのあのアカウントに(インキちゃんアカウントにも)リプを送ってみてくださいね。きっとXの世界はあなたを歓迎してくれますよ〜!!!
さあ、次回は誰もが気になる「フォロワーの増やし方(超基礎編)」です!
次回の修行もお楽しみに!!!
「X運用について誰かに相談したい…」
そんなちょっとした悩み。
“インキちゃん中の人”に話してみませんか?
楽しいX運用について一緒に考えていきましょう!
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