年末年始に感謝を伝えるものだからこそ、もらってうれしいカレンダーを考えてみた
2017年12月18日
当社では以前から年末年始の挨拶回りにカレンダーを配っています。
お客様に感謝の気持ちを伝えつつ、使っていただくことで会社のアピールもできる「名入れカレンダー」は挨拶回りの定番アイテムですよね。しかし、私は知ってしまったのです…印刷会社でありながら事務的に発注していた事実を…。
そこで2017年版から「もらってうれしいカレンダー」にシフトチェンジした当社の名入れカレンダー。
初年度の反省を踏まえ、今年はどんなカレンダーになったのか、「もらってうれしいカレンダー2018年版」の制作過程をまとめました。
カレンダーができるまで
年末年始にお配りする当社のカレンダーとタオル。2017年から「もらってうれしい、使いたくなるデザイン」にシフトチェンジしました(写真)。
— 木元省美堂 企画デザイン室 (@kmtkikakudesign) 2017年10月30日
せっかくTwitterをはじめたので、今年はカレンダーを作っていく過程を少しずつこちらでご紹介していこうと思います!#カレンダーができるまで pic.twitter.com/ibcCyoPxjh
①かたちを決める
#カレンダーができるまで
— 木元省美堂 企画デザイン室 (@kmtkikakudesign) 2017年10月30日
①かたちを決める
社内外から意見を聞くと、人気があるのはB6の卓上カレンダー。書き込むスペースを広く取ることができて次月のカレンダーを入れるスペースもあるのが人気の理由みたいです。
そんなわけで、当社のカレンダーは「B6卓上カレンダー」に決定!
次は紙。
②紙を決める
#カレンダーができるまで
— 木元省美堂 企画デザイン室 (@kmtkikakudesign) 2017年10月30日
②紙を決める
2017年版カレンダーは台紙を310kgで作成したのですが…弱かった…反省です。
というわけでもう少し厚い400kgくらいがいいかも。
カレンダー部分は鉛筆でも書き込みやすく、フリクションが消しやすい上質系が有力!
紙選びは悩みますね…
③デザインを考える
#カレンダーができるまで
— 木元省美堂 企画デザイン室 (@kmtkikakudesign) 2017年10月31日
③デザインを考える
社内からの要望【書き込める】【前後の月を入れる】【六曜を入れる】…
これを踏まえてデザインを考えます。
シンプルなデザインで、書き込むスペースもあるけど数字も見やすい…そんなカレンダーにしたい(私が欲しい)!
実際に作ってみましょう!
④カレンダーを作成する
#カレンダーができるまで
— 木元省美堂 企画デザイン室 (@kmtkikakudesign) 2017年11月1日
④カレンダーを作成する
InDesignを使って作成します(CS6が現役です…印刷会社…)。
InDesignに入れてあるカレンダースクリプトを使えば一瞬でベースができます。スクリプトステキ!(六曜は手動ですが…)
これをベースに考えていくことにします。 pic.twitter.com/qia3ikwzKz
⑤フォントを選ぶ
#カレンダーができるまで
— 木元省美堂 企画デザイン室 (@kmtkikakudesign) 2017年11月1日
⑤フォントを選ぶ
カレンダーはフォントによって大きく印象が変わります。
毎日見る「数字」だからこそシンプルで見やすくデザインが良いものを。
もうこれしかありません。ドイツの工業規格フォント「DIN」です(ただ大好きなだけ…)。一気にオシャレな雰囲気に! pic.twitter.com/OwXOckyqlT
⑥版面の設定
#カレンダーができるまで
— 木元省美堂 企画デザイン室 (@kmtkikakudesign) 2017年11月2日
⑥版面の設定
まず全体の印象に関わる版面(マージン(余白)以外の文字などを配置する範囲)を決めます。ここは重要です!
版面が小さくなるとスッキリと余裕のある印象になり、版面が大きくなると情報が多くぎやかな印象になります。
今回は写真のようにしてみました。 pic.twitter.com/5Fajwv1j7s
⑦表・フォントの調整、六曜を入れる
#カレンダーができるまで
— 木元省美堂 企画デザイン室 (@kmtkikakudesign) 2017年11月2日
⑦表・フォントの調整、六曜を入れる
版面に合わせて表の大きさを調整します。次にセルの中でどの辺に日付を置こうか…六曜はどんな感じで入れようか…と考えます。ここが一番楽しいです(私は)。フォントの大きさやアキが少し違うだけで印象が全然違います。楽しい… pic.twitter.com/tVGZd6bpmE
ちなみに六曜のフォントは「中ゴ」です。シンプルできれいな文字です。
— 木元省美堂 企画デザイン室 (@kmtkikakudesign) 2017年11月2日
日付の数字の段落スタイルに正規表現で日本語に文字スタイルで割注をあてるようにしてあります。
InDesignはスタイルを駆使すると作業がとっても楽になり、フォントやアキの変更など試したい放題です。…楽しい…
⑧色を決める、祝日を入れる、罫線の調整
#カレンダーができるまで
— 木元省美堂 企画デザイン室 (@kmtkikakudesign) 2017年11月6日
⑧色を決める、祝日を入れる、罫線の調整
書き込むカレンダーなので他の予定を邪魔しないようになるべく色数を抑えたいと思います。昨年は土曜日は青、日祝は赤…というオーソドックスな色合いだったのですが、今年は思い切ってゴールド(っぽい色)!ちょっと大人な配色。 pic.twitter.com/307Qv3imWL
⑨サブのカレンダーを作る
#カレンダーができるまで
— 木元省美堂 企画デザイン室 (@kmtkikakudesign) 2017年11月8日
⑨サブのカレンダーを作る
メインの月の前後の月を小さく入れます。
メインの表を流用し、文字の大きさとセルの高さ・幅・アキ、罫線の有無を変更すればできあがり!InDesignは便利です。
フレーム枠を表示させると表であることがわかりますね! pic.twitter.com/uFnRXRBFU2
⑩納期を考える
#カレンダーができるまで
— 木元省美堂 企画デザイン室 (@kmtkikakudesign) 2017年11月10日
⑩納期を考える
年末年始にお客様に配りたいならそろそろ最終段階に入らないといけません。(予算がまだ通ってない!)
カレンダーは印刷した表紙〜12月までを並べ替えたり、リングで綴じたり、個別にビニールに入れたりと何かと工程が多いので製造日数には注意が必要です!
⑪試作品作り
#カレンダーができるまで
— 木元省美堂 企画デザイン室 (@kmtkikakudesign) 2017年11月17日
⑪試作品作り
一通りの制作作業を終えたので普通紙で出力してみます。
モニター上でいくら出来上がっていても、紙に出力するとイメージとちがう!なんてことはよくありますよね。
さらに最終形態に近い状態にすることで問題点がわかりやすくなります!
…日付が小さい、とか… pic.twitter.com/5v7fjd0PoS
⑫修正・校正
#カレンダーができるまで
— 木元省美堂 企画デザイン室 (@kmtkikakudesign) 2017年11月17日
⑫修正・校正
さて⑪のときとどこが変わったでしょうか…(間違い探しレベル)
そんな微妙な修正を行ったら、日付と六曜の校正をします。
間違っていたら大変です。大安と仏滅ではだいぶ違います!
使っていただく人のことを思いながらしっかりと校正します(^^) pic.twitter.com/Yr2yEbEVl2
⑬完成!
#カレンダーができるまで
— 木元省美堂 企画デザイン室 (@kmtkikakudesign) 2017年12月12日
⑬完成!
印刷、加工を終え、完成しました!来年の当社のカレンダーです。
(できあがって嬉しいので何回かに分けてツイートします!)#表紙デザイン#カレンダーデザイン pic.twitter.com/8QUk7yAOZE
#カレンダーができるまで
— 木元省美堂 企画デザイン室 (@kmtkikakudesign) 2017年12月12日
⑬完成・その2〈用紙〉
用紙は上質系で質感があり、かさ高の用紙なので昨年のマットコートと同じ135kgでも紙厚が違います!その分しっかりとした印象になりました。
台紙も400kgにしたことで、たわむこともなく、きっちりした二等辺三角形になっています。#用紙#昨年と比較 pic.twitter.com/WxzjVSmBlf
#カレンダーができるまで
— 木元省美堂 企画デザイン室 (@kmtkikakudesign) 2017年12月12日
⑬完成・その3〈箔押し〉
土台には箔押しをしました。
名入れカレンダーにはよくある箔押しですが、ロゴだけが浮きがちですよね(結構野暮ったくなります…)。
そうならないようにカレンダーと箔部分を切り離さずに全体をデザインすることで、箔押しも生きてきます。#箔押し pic.twitter.com/JxdsjPgDIA
まとめ
カレンダーもできあがり、いよいよお客様のところにお届けする時期になってきました。
私も1月から使おうと思っているのですが、楽しみすぎて既に机の上にセットしています(早い)。
このカレンダーを少しでも多くのお客様に使っていただけたらうれしいです!
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